この記事では、「沿う」と「添う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「沿う」とは?
「沿う」は「そう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「長く続いているものから離れない様に付き従う」という意味で、道筋やものごとなど、ずっと長く続いているものの側について移動することです。
2つ目は「あるものに並行した形で続いているもの」という意味で、2つのものが同じ形状を取りながら続いている様子のことです。
3つ目は「ある基準や方針から外れない様に行動する」という意味で、基本となる決めごとを守って何かを行うことです。
上記に共通するのは「付き従う」という意味です。
「沿う」の使い方
「沿う」は「長く続いているものから離れない様に付き従う」「あるものに並行した形で続いているもの」「ある基準や方針から外れない様に行動する」という意味で使われます。
動詞として「沿う・沿った」と使われたり、副詞として「道に沿って進む」などと使われたり、名詞として「川沿いの土手」などと使われたりします。
基本的に、長く続いているものに付き従い進む様子に使われる言葉です。
「添う」とは?
「添う」は「そう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ぴったりと側を離れずにいる」という意味で、あるものにくっついて側にいることです。
2つ目は「夫婦として成立する」という意味で、「添い遂げる」として使われます。
3つ目は「相手と親しく付き合う」といいう意味で、相手に対して親しみを持って接することです。
4つ目は「希望が叶う様にする」とう意味で、ビジネス用語で相手の望み通りにすることです。
5つ目は「既にあるものに、他のものが付け加えられる」という意味で、あるものに別のものが追加されることです。
上記に共通するのは「側にくっついている」という意味です。
「添う」の使い方
「添う」は「ぴったりと側を離れずにいる」「添い遂げる」「相手と親しく付き合う「希望が叶う様にする」「既にあるものに、他のものが付け加えられる」という意味で使われます。
動詞として「添う・添った」「添えられる・添えられた」などと使われたり、副詞として「ルールに添って勧める」などと使われたり、名詞として「付き添いの方」などと使われたりします。
基本的に、あるものの側にぴったりと離れずにいる様子に使われる言葉です。
「沿う」と「添う」の違い
「沿う」は「長く続いているものに付き従い進む様子」という意味です。
「添う」は「あるものの側にぴったりと離れずにいる様子」という意味です。
「沿う」の例文
・『川に沿って桜並木が続いている』
・『車道に沿って花壇が作られている』
・『流れに沿って名画を鑑賞する』
・『山道に沿ってガードレールが設置される』
「添う」の例文
・『高齢者に付き添って歩く』
・『あの二人はいつもぴったりと添う様に一緒にいる』
・『残念ながらご希望には添いかねます』
・『人の気持ちに添った発言をする』
まとめ
今回は「沿う」と「添う」について紹介しました。
「沿う」は「付き従う」、「添う」は「ぴったりくっつく」と覚えておきましょう。