「切実」と「誠実」の違いとは?分かりやすく解釈

「切実」と「誠実」の違い言葉・カタカナ語・言語

「切実」(せつじつ)と「誠実」(せいじつ)は言葉に表すとよく似ていますが、意味は大きく違います。

この記事では、「切実」「誠実」の違いを分かりやすく説明していきます。

「切実」とは?

「切実」とは?

「切実」(せつじつ)という言葉は、「切実な思い」「切実な願い」「切実な悩み」など、人が考えたり思ったりしている言葉と一緒に使われる言葉です。

このように使われる場合の「切実」の意味は「強く思う、感じる」になります。

しかし「切実な問題」という表現もあります。

この場合の「切実」「身近に迫っている」という意味を持っています。

他にも「切実に書き記す」という表現がありますが、この場合の「切実」は、「適切」という意味で使われています。

しかしこの表現は一般的にはそれほど多く使われていません。

「切実」と同じような意味を持つ言葉に「深刻」があります。

「切実な願い/思い/悩み」「切実な問題」「深刻な願い/思い/悩み」「深刻な問題」と、「深刻」という言葉で表現しても同じようなニュアンスが伝わってきます。

「誠実」とは?

「誠実」とは?

「誠実」(せいじつ)は、正直で嘘がない、真面目だ、私利私欲がないという人の様子や行動を表す言葉です。

その反対に嘘つきで、他人をあざむくようなことをする人は「不誠実」とされます。

この言葉は「あの人は誠実だ」「不誠実な人」など、性格や行動を評価する時に使われる言葉になります。

同じような意味を持つ言葉には「実直」「真っ直ぐ」または「ピュア」などがあります。

さて「誠実な人」というのはほとんどが褒め言葉になりますが、深読みすると「面白みがない」「ど真面目」というニュアンスが隠されていることもあります。

お見合い相手の感想として「誠実そうな人だった」よりも、「魅力的な人だった」「面白そうな人だった」の方が相手に対しての興味が大きいのは言うまでもありません。

しかし、魅力的で面白くても、不誠実なのはやはり困りものです。

「切実」と「誠実」の違い

「切実」と「誠実」の違い

「切実」「誠実」の違いを、分かりやすく解説します。

「切実」「誠実」は言葉に表すと、(せつじつ)(せいじつ)と非常に似た発音を持つです。

しかしこの「切実」「誠実」と言うふたつの言葉は、意味や使い方はかなり違います。

まず「切実」の方は自分の思いや考え、または状況などを表す時に使いますが、「誠実」は人の性格や行動を評価する時に使う言葉になります。

例えば「切実に思う」「誠実に思う」では全く意味が違います。

このように(せつじつ)と(せいじつ)聞き違いがあれば、当然意味も通じなくなるので、この言葉を使う場合には、話す方も聞く方もちょっとした注意が必要になります。

まとめ

まとめ

「切実」「誠実」は口にすると発音が非常に似ている言葉です。

しかしこのふたつの言葉は、意味も使い方も違います。

どんな言葉にも言えることですが、会話する時には、聞き手が聞き間違わないようにしっかりと発音するのを心がけてください。