何をどうすることを「青田刈り」、「青田買い」というのか。
この記事では、「青田刈り」と「青田買い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「青田刈り」とは?
昔、「青田刈り」は、稲が熟する前の青い状態で刈り取ってしまうこと指していました。
なぜ、このような状態で刈り取ってしまうのかというと、自分自身が食べる目的ではなく、刈り取る目的が敵の食料を無くす目的だからです。
敵の周りにある稲を青いうちに刈り取ってしまうことで、相手の食料を減らすことが目的でした。
そのことから、今では、就活において、企業が人材をどこよりも早く確保することを「青田刈り」というようになりました。
その目的は、あくまでも他社の邪魔をすることです。
そのため、人材が優秀であるということは必要ありません。
とにかく、少しでも早く人材確保することを目的としたものとなります。
「青田刈り」の使い方
「青田刈りをした」、「青田刈りを得意とする」などと用います。
「青田買い」とは?
昔、「青田買い」は、まだ、稲が青いうちにあらかじめ、この稲にはどれだけの実をつけるのか。
どれだけ良い実をつけるのか。
などを見積もって稲の状態でお米を買うことを意味していました。
いわば、先物がいとなります。
そこから。
今では、企業において、少しでも優秀な人材を確保するため、早い時期から人材確保を行うことを「青田買い」というようになりました。
その目的は、あくまでも優秀な人材を確保することです。
「青田買い」の使い方
「青田買いする」や「青田買いが上手い」などと用います。
「青田刈り」と「青田買い」の違い
現代では、人材確保の際に用いられる言葉ですが、その人材の中身に違いがあります。
優秀などに関係なく、とにかく早く人材確保を行うことが「青田刈り」。
早いうちに優秀な人材を確保することが「青田買い」となり、人材の集め方、どのような人材集めを目的にしているのかといった違いがあります。
「青田刈り」の例文
・『自分が入社した当時、我が社では青田刈りを行っていたということで、入社してからずっと馬鹿にされています』
・『社長が青田刈りばかりするおかげで、現場には使えるものが入ってこない』
・『時には、青田刈りの中にも優秀な人材はいます』
・『青田刈りの中で優秀な人材がいれば、それはあたりです』
「青田買い」の例文
・『うちの会社は、毎年のように青田買いに成功している』
・『青田買いが行われた後の大学には、優秀な人材が残っているとは思えず興味はありません』
・『青田買いの結果が、こんな人材かと思うとがっかりです』
・『面接では優秀だと思い青田買いをしたものの、たいした人材ではありませんでした』
まとめ
従来、稲が青いうちに、その稲のどのような目的で、どう扱うのかといった違いで用いられてきた言葉ですが、今では、企業が人材集めを行う際に用いられる「青田刈り」と「青田買い」になります。