「同好会」と「研究会」の違いとは?分かりやすく解釈

「同好会」と「研究会」の違い専門用語・業界用語

サークルのような集まりを表す言葉として「同好会」「研究会」がありますがどのような基準で区別されているのでしょうか。

今回は、「同好会」「研究会」の違いについて解説します。

「同好会」とは?

「同好会」とは?

「同好会」とは、「趣味を同じくする人達の集まり」を指す言葉です。

同じ趣味を持つ人同士のことを「同好の士」といいます。

「同好会」とは「同好の士が集まって行われる会合」のことで、一般的には「同じ趣味を持つ者達で一緒に楽しんだり交流したりすることを目的とする集まり」を指します。

条件として重要なのは「同好の士」という部分であり趣味や興味を同じくする者達が集まった団体であれば「同好会」となります。

活動内容などは団体によってまちまちで、積極的に集まり大会に参加するなど本格的に活動することもあれば友人同士で話したりなどあくまでも楽しみの範囲にとどめることもあります。

狭義では「学校の活動において部活動として正式に認められていないサークル」「同好会」と呼ぶこともあります。

「学校によって認められてはいるが部活動ほどの予算や権限は与えられていない活動」として部活動に準じる非公式活動として位置づけされ、人数が増えたり活動実績が認められたりすると正式な部活動に昇格します。

「同好会」に法的なルールや決まりなどはなく私設団体としてだれでも自由に設立可能です。

「同好会」の使い方

・釣り好きが集まって海釣り同好会を結成した。

・同好会の新規会員を募集する。

・サッカー同好会としては試合で勝つことよりも楽しむことを重視しています。

・明日のイベントには同好会としてブースを出展する予定だ。

「研究会」とは?

「研究会」とは?

「研究会」とは、「物事について詳しく知り知識を深めることを目的とする集まり」を指す言葉です。

狭義では「学者や専門家など学識のある者が集まって知識を交換したり議論したりする研究のための集まり」を指す言葉ですが、一般的には「様々な物事を詳しく知りたい物同士の集まり」という広義の意味が主流です。

物事に対する理解を深めたり新しい見識を得たりするのが目的であり、研究対象の種類や分野にかかわらず実践よりも学識的な要素が強い集まりを指します。

「研究会」の使い方

・大学には様々な研究会がある。

・文化祭では研究会の発表が展示されていた。

・鉄道研究会に入会しようと思う。

・研究会での成果を一冊の本にまとめる。

「同好会」と「研究会」の違い

「同好会」と「研究会」の違い

「同好会」「研究会」の違いは「会の目的」です。

「同好会」は好きなもの同士が集まって楽しむのが会の目的です。

スポーツをプレーしたり作品を鑑賞したりなど内容はさまざまですが目的はすべて楽しむことであり大会の成績や作品発表など具体的な成果は必須ではありません。

「研究会」は対象を研究することを目的としています。

学術的見地からの研究が目的なので実践を伴わないことがほとんどです。

サッカーを例にとるとみんなで楽しくプレーするのが「同好会」、戦術を研究したり試合を評論したりするのが「研究会」という違いがあります。

まとめ

まとめ

「同好会」「研究会」が同じ意味で使われることもありますが本来は全く違う集まりを指しています。

言葉本来の意味を踏まえて正しく使い分けてください。