「把持」と「保持」の違いとは?分かりやすく解釈

「把持」と「保持」の違い言葉・カタカナ語・言語

私達が普段から何気なく使っている言葉の中でも、語感が似ている言葉がたくさん存在しています。

しかし、それらの言葉の意味を掘り下げて見ていくと、微妙にニュアンスが異なることが少なくありません。

「把持」「保持」という言葉もその1つかもしれません。

そこで今回はこの2つの言葉について考えていくことにします。

「把持」と「保持」の違い

「把持」と「保持」の違い

「把持」「はじ」という読み方をしますが、あまり使われる機会が少ないかもしれません。

「把持」の意味は「しっかりと握り持つこと」となります。

一方の「保持」「ほじ」と読み、多くの人が知っているポピュラーな言葉でしょう。

意味としては「保ち続けること」と言うことを指しています。

このように語感は似ているものの、それぞれの言葉の解釈は異なります。

尚、「把持」「しっかり手を握ること」が転じて「権力などを握る」という意味でも使われています。

使い方としては「権力を把持する」という言い回しで見ることができます。

「把持」を使った例文と解釈

「把持」を使った例文と解釈

「数学的なロジック思考を持った友人の田中君は、深い把持の意識で大学院で研究を重ねていった」

「把持」という言葉を使う機会が少ないために、このような例文の使い方も目新しく感じる人も少ないかもしれません。

ここでの「把持」「強く握り締める」が転じて、「強い意思をキープしている」と解釈することができるでしょう。

「保持」を使った例文と解釈

「保持」を使った例文と解釈

「世界記録を保持している山下君は、10年経っても、その記録は破られていない」

ここでの「保持」は、「そのまま持ち続けていること」という意味をそのまま表しています。

「記録を保持する」という使い方は、最もポピュラーな用途です。

まとめ

まとめ

「把持」「保持」の2つの言葉の意味や使い方を見て来ましたが、これだけ語感が似ていると、それぞれの内容をしっかりと理解しておかないと間違えてしまうことになります。

そのようなことから、活用シーンをしっかりとイメージして理解を深めておくことが大切です。