「排除」と「排斥」の違いとは?分かりやすく解釈

「排除」と「排斥」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「排除」「排斥」の違いを分かりやすく説明していきます。

「排除」とは?

「排除」とは?

自然にではなく、そこからなくすことです。

無理にでもそこからなくす、無理にでもそこから離れさせるといった意味になります。

ある製品のことで説明をします。

この製品は動物性原料を一切使用していません。

動物性原料を使用していないのは、環境に配慮してです。

使用しているものはすべて植物性原料です。

植物性原料だけで作るためには、原料の中に動物性のものが入らないようにする必要があります。

何もしなければ動物性原料が混じってしまう可能性があるので、無理にでもそこからなくす必要があります。

そこからなくすことを「動物性原料を排除する」といいます。

今度は健康に悪いもののことで説明をします。

健康に悪いと思われるものには、タバコ、食品添加物、砂糖を使ったお菓子などがあります。

ある人はタバコを吸っており、家には食品添加物や砂糖を使用した食べものがありました。

健康を気遣って、これらをなくしたいです。

なくすためには、自分でなくそうとする努力が必要です。

自然になくなることはないのです。

何かをしてなくすこのことを「健康に悪いものを排除する」といいます。

「排除」の使い方

無理やりにそこからなくすこと、押しのけてなくすことに使用をします。

放置していて自然になくなることには使用しません。

「排斥」とは?

「排斥」とは?

受け入れられないとして、その場から遠ざけたり、そこに入れないようにしたりすることです。

仲間に入れないといった意味合いがあります。

武器をなくすことで説明をします。

ある国に外国から武器が入ってきています。

しかし、この国の人たちは武器を使いたくありません。

武器が入ってくれば使う人がでてくるので、国内からなくしてしまいたいと思っています。

何もしなければ、どんどんと国内に入ってきて、国内から武器をなくすことはできないでしょう。

受け入れられないとして、武器が入ってくることをやめさせれば、国内からなくなる可能性があります。

これは「国内から武器を排斥する」といいます。

「排斥」の使い方

受け入れられないとして、そこから遠ざけることを指して使用をします。

仲間に入れない場合をいいます。

「排除」と「排斥」の違い

「排除」と「排斥」の違い

なくすといった意味合いを持っている点が似ていますが、同じことではありません。

前者は、押しのけてそこからなくすことです。

後者は、受け入れられないとして仲間に入れないことです。

「排除」の例文

「排除」の例文

・『徹底的に排除する』
・『なるべく排除する』
・『有害物質を排除する』
・『すべてを排除する』

「排斥」の例文

「排斥」の例文

・『排斥運動が展開された』
・『排斥を要求する』
・『特定の民族を排斥する問題』
・『日本製品を排斥する』

まとめ

まとめ

なくすという意味合いがある点が似ていますが、一方は無理にでもそこからなくすこと、もう一方は受け入れられないとして遠ざけたりすることを指しています。