この記事では、「帝国」と「王国」の違いを分かりやすく説明していきます。
「帝国」とは?
「帝国」とは、「国王よりも格上である皇帝が統治している広域国家」や「皇帝が複数の王国・民族・地域を統治している広大な国家」を意味しています。
歴史上の「帝国」には、ローマ帝国やスペイン帝国、イギリス帝国、ロシア帝国、ドイツ帝国、大日本帝国などがありますが、いずれも本国以外の植民地を持っていたり別の王国・国家を支配していたりしました。
「帝国」は「王国」よりも強大・広大であり、皇帝の絶対的権力によって別の王国(国家)の国王(主権者)が従わせられる構造になっています。
「王国」とは?
「王国」とは、「君主である国王(王様)が統治・支配している国家」を意味しています。
「王国」というのは「共和制ではない君主制の国家」であり、世襲の国王(王様)・王族が支配している国なのです。
「王国」の政治体制は、国王が絶対的な権力を持っている「専制君主制(絶対君主制)」と国王が憲法に定められた範囲で権力を行使できる「立憲君主制」に分けることができます。
「帝国」と「王国」の違い!
「帝国」と「王国」の違いを、分かりやすく解説します。
「帝国」と「王国」の分かりやすい違いは、「帝国」は「王様(国王)よりも格付けが上である皇帝が統治している国」であり、「王国」は「王様(国王)が統治している国」であるという違いがあります。
また「帝国」は「複数の民族・国家・地域を包摂している広大な版図を持つ国」を意味していますが、「王国」は基本的に「国王が統治(支配)している一つの国家・民族国家」を意味しています。
「帝国」を支配している皇帝の下には国王(王様)がいて、皇帝は複数の王国・国家・地域(自治区)・異民族を統治していますが、「王国」はそういった複数の国家・民族や君主を従えているわけではない違いも指摘できます。
まとめ
「帝国」と「王国」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「帝国」とは「皇帝が統治する複数の民族・地域を含んでいる広大な国(王国よりも格付けが上の国)」のことを意味していますが、「王国」という言葉は「君主である国王が直接・間接に統治する国家」のことを意味している違いがあります。
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