「把持」と「把握」の違いとは?分かりやすく解釈

「把持」と「把握」の違い言葉・カタカナ語・言語

この「把持」「把握」は、元はとてもよく似た意味の言葉です。

「把持」とは?

「把持」とは?

この「把持」は、「はじ」と発音する言葉で、「しっかりと握って持っておく」という意味になります。

よって、棒などを指して「きちんと把持しておくように」のように使います。

また、物理的な対象以外にも用いることができ、その場合には「権力を把持する」といったような使い方になります。

どちらでも「しっかりと握って保持しておく」と言い換えることができるので、解釈で困ることはないでしょう。

「把握」とは?

「把握」とは?

「把握」は、「はあく」と読んでください。

こちらは、「きちんと理解する」といった意味になり、「明日のスケジュールはきちんと把握できている?」などとビジネスシーンでも多用されています。

そちらの意味だけで覚えてしまって構いませんが、実は元の意味は「把持」と同じく「しっかりと握る」ことで、そこから転じて先の「理解すること」と使われるようになった言葉です。

よって、使おうと思えばそちらの意味で用いることができなくもありませんが、現在ではそのように使うことはまずなく、そちらで使う場合には「把持」の方を用いてください。

「把持」と「把握」の違い

「把持」と「把握」の違い

このように、「把握」は、元は「把持」とよく似た意味の言葉で、それが今では「きちんと理解すること」という解釈で使われています。

その「把持」自体は、今でも同じ意味のまま使っている言葉ですが、実際のところ、それほど見聞きする言葉でもなくなってきており、特に権力などの物理的ではない対象に用いる場合には「掌握」(しょうあく)と言い換えて使うことが多くなっています。

その「掌握」は、手中に収める、支配下に置くといった意味になり、「把持」と置き換えられることも多い言葉です。

まとめ

まとめ

「把持」「把握」は、実際の使われ方はかなり異なっている言葉ながら、元の意味はとても近いと覚えておいてください。