「漫才」と「コント」の違いとは?分かりやすく解釈

「漫才」と「コント」の違い言葉・カタカナ語・言語

「漫才」「コント」の違いが分からないという人も多いのではないでしょうか。

「漫才」とは?

「漫才」とは?

「漫才」(まんざい)とは、2人組が基本(3人組やもっと多人数のこともあります)となる、その中での絶妙な掛け合いによって笑いを誘う演芸です。

「ボケ」「ツッコミ」といった役割分担がされている場合がほとんどですが、「ボケ」「ボケ」といった構成でも問題はなく、掛け合いの内容も様々です。

「萬歳」(同じく、まんざいと読みます)という日本の伝統芸能が元となっており、そちらでも2人組が基本となり、小鼓によるリズムに乗って小話が披露される演芸です。

そこからヒントを得て、同じ読みの「漫才」として広まったとされています。

尚、この「漫才」という名称は商標などは取得されていませんが、先の「萬歳」「漫談」(一人で披露する笑いを誘う小話)から吉本興業が考案した言葉です。

「コント」とは?

「コント」とは?

「コント」は、予め決まっている内容でストーリーが進む寸劇で、ドラマの1シーンを演じているようなスタイルとなります。

笑いを誘うのが目的なので、色々な大袈裟な演出が設けられており、衣装や道具の使用も自由となっています。

「漫才」がセンターマイク1本だけで行われることが普通なのに対し、その為のセットが必要なことも多く、この2つは明確に区別されます。

ですが、普段は漫才が本職のコンビなどがこちらに挑戦することもあります。

元はフランス語で小話や寸劇を意味する“conte”で、先の漫才が本職の場合は「漫才師」、こちらは「コント師」と呼ばれますが、法的(税制的)な分類としては一緒の「漫才家」と表現されています。

「漫才」と「コント」の違い

「漫才」と「コント」の違い

「漫才」は前述のように、舞台にはセンターマイクが1本だけで、それに交互に話し掛けるというスタイルで行われます。

コントは大掛かりなセットを使うことや、衣装自体も演出の1つとなっており、笑える短いドラマのようなものという違いがあると覚えておきましょう。

まとめ

まとめ

「漫才」「コント」の違いは、以上の通りです。

お笑いに詳しい人であれば明確に区別することができますが、そうでないと同じようなものだと思ってしまうかも知れません。