「場違い」と「お門違い」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「場違い」の意味や使い方
「場違い」とは、その場にふさわしくない、合っていないことを言います。
また落ち着かない場所にいる時、自分とは世界が違うと思う時など「自分には場違いだ」という言い方をします。
「場違いな服装」とはその場に合わない、マナー違反な服装のことを意味します。
「お門違い」の意味や使い方
「お門違い」とは、行く家や、人を間違えるという意味と、間違った方向を目指すことや見当違いという意味があります。
日常的な会話においては後者の意味で使うことがほとんどでしょう。
「あなたに頼んでくるなんてお門違いもいいところだ」「お門違いの話を持ち込むな」などと使います。
「場違い」と「お門違い」の違い
「場違い」と「お門違い」、それぞれの意味、使い方を説明しました。
まったく違う意味を持つ言葉ですので使い分けも正しくする必要があります。
「場違い」とは、その場にふさわしくないこと、様子という意味になります。
一方で「お門違い」とは間違った方向性、見当違いという意味です。
例えば「今ここで言うべきことじゃない」と思われる発言には「場違いな発言」と使います。
そして「それは私に言うべきことじゃない」ということには「お門違いな発言」となるわけです。
簡単に覚えるならば「場違い」はその場に合っていないという意味で「お門違い」は対象を間違っているという意味になります。
「場違い」を使った例文と意味を解釈
「場違い」を使った例文とその意味を見ていきます。
「場違い」の例文1
「こんな高級な店、私には場違いな気がする」
「場違い」とはその場にふさわしくないという意味になります。
例文は高級な店に自分は慣れていないので居心地が悪い、合っていないと言っているのです。
「場違い」の例文2
「場違いな意見を言って、嫌われてしまった」
「場違いな意見」とはその場において言うべき意見ではない、という意味になります。
例文のように、その場にふさわしくない発言をすれば嫌われるということになるでしょう。
「お門違い」を使った例文と意味を解釈
「お門違い」を使った例文とその意味を見ていきます。
「お門違い」の例文1
「無関係なあなたに言ってくるなんて、お門違いも甚だしいな」「お門違い」とは見当が違うという意味になります。
例文は、言うべき相手が違うということを言い表しているのです。
「お門違い」の例文2
「それは、お門違いの話だ。
僕に言わず彼に直接言ってくれ」「お門違い」とは方向性が間違っている、見当が違うという意味になります。
例文は自分に言うのは間違いである、見当が違うということで、正しい見当は「彼」ということを伝えているのです。
まとめ
いかがでしたか。
「場違い」と「お門違い」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
違いを正しく理解して使い分けてください。