この記事では、「義絶」と「絶縁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「義絶」とは?
「義絶」は、親族との縁を切ることで家族との縁は切りません。
そして「義絶」にはもう一つの意味があり、こちらについては手あたり次第自分の人脈上の関係を切るという意味もあり、この場合は、一応家族も人脈の中にあり、家族を着ることにも使用します。
ですが、法律上では、親から勘当されようが息子が親を勘当しようと法律上では親子関係が継続するため、事実上両者のの関係は断ち切れません。
「絶縁」とは?
「絶縁」は親族や家族ではなく、人脈上の関係がある者との関係のみを断ち切ることです。
その為、家族や親族との関係は人脈の中に含んだままになります。
なお、家族側が勝手に縁を切りたいと切り出したところで家族の縁は実は法律上切ることができず、たとえ家族とみなさないと判断を下そうと結局は家族です。
「義絶」と「絶縁」の違い
両者の違いは、手あたり次第縁を切ることを指すか、人脈上家族や親族以外と手を切るかです。
「義絶」は手あたり次第、もしくは親族との縁を切る、「絶縁」は人脈上家族や親族以外との縁を切ることになります。
「義絶」の例文
・『父親とは義絶状態にある』
この例は、父との間は肉親という関係に無いという例です。
ただ、法律的には父と息子の関係性は消し去ることができない事実であるため、「義絶」の意味合いとしては両者はお互い関与してはいけないというような意味です。
・『義絶とは言うが血縁関係を切ることは不可能だ』
この例は、関係性を切ると言うが、血縁という間は決して切ることが不可能だという真実を述べています。
つまり、親子関係は絶対に切れないということです。
「絶縁」の例文
・『友人とは絶縁関係にある』
この例は、友人という対象と自分の間には関係性が一切ない状態であるとしています。
つまり、何らかのトラブルに過去に巻き込まれた場合、それに関与したくないが故両者は関係がないと言い切っています。
・『絶縁を友人に宣言する』
この例は、友人に関係を切ることを宣言しています。
逆を返せば、第3者との関係を断ち切る場合、宣言をしないと間柄が継続するという例です。
まとめ
「義絶」と「絶縁」は、「義絶」側が手あたり次第縁を切ることにあり、「絶縁」は家族や親族以外の人脈なので友人とか知り合いという物との関係を切ることにあります。
ただ、関係を切るという定義は難しい定義でその理由は親と子の関係は絶対に切れません。
その上で間柄を別に分けるとなれば、お互いが干渉を絶対しないという確約がないと成立しないのが「義絶」に「絶縁」で間に干渉があれば、「義絶」や「絶縁」は失敗をしていると言えます。
これは、勘当という言葉も同様に勘当の場合は弟子と師匠の間柄の解消にあり関与しないこともしくは、親と子が関与しないことであるのですが、絶対に関与してはいけないという部分は案外と簡単に破られているケースも多く、絶対が絶対であると言えないケースが多いのが「義絶」に「絶縁」に勘当です。
