この記事では、「教育長」と「教育委員長」の違いを分かりやすく説明していきます。
「教育長」とは?
教育長とは、きょういくちょうという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を目にすれば理解出来る事ですが、ある人間を望ましい姿にすべく身心両面で計画的に働きかける事を意味する教育の漢字に、一番上に位置するものやかしらといった意味の長の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
だからこそ教育長は、教育委員会の権限に属する責任者を表すのです。
「教育長」の使い方
教育長は、教育委員会の代表者を表す職名として使われている言葉となっています。
とはいえ2015年の地方教育行政法の改正が行われる前までは、教育委員長以外の教育委員の中から選出される、役職を表す言葉だったのです。
ですが2015年4月以降は、教育委員長の役職と統合される形で教育委員会の代表者という位置付けの役職を示す言葉となっています。
「教育委員長」とは?
教育委員長とは、きょういくいいんちょうという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を見れば明確な事ですが、その人物が持つ能力を引き伸ばそうとする試みといった意味を持っている教育の文字に、委員会を代表する形で活動の中心になる人を表す委員長の文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
そのため教育委員長は、各都道府県や市町村に設置される教育委員会の長を示す言葉となっていたのです。
「教育委員長」の使い方
教育委員長は、かつて教育委員会の長であった役職を表す言葉として用いられていました。
ですが2015年の地方教育行政法の改正により、教育長の職務と統合されたのです。
その結果、現在ではかつて教育委員会に存在していて、現在はなくなった役職名としてこの教育委員長という言葉が用いられています。
「教育長」と「教育委員長」の違い
教育長と教育委員長の文字表記を見比べれば、委員の漢字が付くか否かの違いがある事に気付くはずです。
ただし他の文字は同じで、どちらも教育委員会の役職を表す言葉であるため、混同する恐れがある組み合わせの言葉と言えます。
もっとも教育長は、教育委員会の代表者の役職を表す言葉として使用されているのです。
一方の教育委員長はかつて教育委員会の長を示す役職として存在していましたが、教育長の職務と統合され現在では存在しない役職名となっています。
まとめ
2つの言葉は、教育に長という共通する言葉が使用されており、更に教育委員会の役職に関連する言葉同士です。
所が委員という言葉が付くか付かないかという明らかな違いもある事から、それぞれが表す意味合いには違いも生じています。
なのでその違いを把握しさえすれば、使い分けの際に迷う事はありません。
まず教育長は、教育委員会の代表者という性質を持つ役職を表現する際に、使用される言葉です。
対する教育委員長は、以前は教育委員会の長という役割の役職として存在していたものの、2015年の地方教育行政法の改正により教育長の役職と統合する形でなくなった、役職を示す言葉となっています。
