この記事では、「全国通訳案内士」と「地域通訳案内士」の違いを分かりやすく説明していきます。
「全国通訳案内士」とは?
「全国通訳案内士」は、国家試験を受け、合格したものが会得できる資格です。
この資格は、5年ごとに研修があり研修を受けないと資格を失効します。
この資格は全国で通訳によってお仕事を得るお仕事に就職する際に必要な資格で主に外国籍の方の通訳のお仕事に常時します。
ただし、今現在は通訳ガイドには資格を必要としないため、実質この資格は通訳ガイドに関する知識を問う物です。
「地域通訳案内士」とは?
「地域通訳案内士」は、全国を対象に通訳をするのではなく、受験して登録された都道府県のみ通訳のお仕事を可能とした資格です。
なお、こちらは国家資格ではなく、都道府県資格という物で都道府県のみでしか有効にならない資格で、別の都道府県に通訳をお願いした人物が移動した場合、資格を失いますので通訳のお仕事に乗務はできません。
ただ、現在ではこの資格を失うという部分は関係が無くなり、資格を有さずとも通訳ガイドのお仕事が可能です。
「全国通訳案内士」と「地域通訳案内士」の違い
「全国通訳案内士」と「地域通訳案内士」の違いは、全国で通訳のお仕事ができるか、受験したエリアのみ通訳のお仕事を可能とするかです。
その為、「全国通訳案内士」は全国区ですので対象となる通訳を必要とする人物が移動しても問題なく別の区域で通訳を可能とします。
ですが、「地域通訳案内士」の場合、対象が移動した場合、エリア外になるので通訳のお仕事資格を失います。
しかし、この資格も今現在においては、通訳ガイドは視覚を必要としていないため、知識があるかどうかを問われる資格になります。
「全国通訳案内士」の例文
・『全国通訳案内士は2018年1月4日をもって通訳ガイドのお仕事において不要となった』
この例は、2018年において通訳ガイドの仕事は実は資格を必要としなくなったという例です。
あくまで、通訳ガイドの資格は自己が持つ能力の証明であるため、実務経験などを重視するようになった現在にとってはあまり重要視されなくなりました。
「地域通訳案内士」の例文
・『地域通訳案内士は2018年をもって不要となった資格』
この例は、通訳ガイドにて地域限定で活動できる資格はもはやいらなくなったという例です。
というのも2018年に法律が改正し、通訳のお仕事に付いて厳しい制限を設けたのでは通訳が不足するという理由から通訳ガイドのお仕事においては資格を不要としました。
まとめ
「全国通訳案内士」と「地域通訳案内士」については、現在両者ともに通訳ガイドのお仕事をする際に必須な資格ではありません。
元々片方は国家資格で通訳によるツアーガイドをする場合正しい日本を知ってもらうために必要とされたのですが、だんだんと通訳ができるツアーガイドの人数が足らなくなると、資格を撤廃し、資格を持たずともツアーガイドになれるという風に時代が変化したが故、現在は両者の資格はツアーガイドになるための必須ではありません。
つまり現在では両者の資格はお仕事ができるという証明というよりは知識があるという解釈になります。