この記事では、「容疑」と「疑い」の違いを分かりやすく説明していきます。
ほとんど同じに思える2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「容疑」とは?
「容疑」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「容疑」は「ようぎ」と読みます。
「容疑」は、「罪を犯した疑いのある事。
その疑い」という意味があります。
何かの罪を犯した人を見たときなどに、「容疑」という言葉を使います。
例えば、殺人事件が起こった時、凶器のナイフに指紋がついていることがあります。
この指紋と、Aさんの指紋が同じだと鑑定された場合、「Aさんの殺人容疑が固まる」などという文章にできます。
また、スーパーで普通に買い物をしていたのに、万引きを疑われた場合は、「万引きの容疑を受けた」となります。
その後、無実だと証明できた場合は、「万引きの容疑が晴れた」などという文章を作ることができます。
さらに犯罪の疑いをかけられ人のことを「容疑者」と呼びます。
法律用語では「被疑者(ひぎしゃ)」となり、取り調べなどを受けているものの、起訴まではされていない人のことを指します。
「疑い」とは?
「疑い」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「疑い」は「うたがい」と読みます。
「疑い」は、「疑うこと。
怪しいと思うこと」という意味があります。
例えば、浮気をしているかもしれないと、夫のことを怪しいと思う場合、「夫に浮気の疑いがある」という文章にできます。
また、会社のお金を横領していると、警察に疑われて、逮捕された場合は、「横領の疑いで、逮捕される」などという文章にできます。
さらに、自分が異性を好きだという気持ちに、怪しい点や疑うような部分がまるでないと感じられる場合は、「異性のことを、疑いもなく愛している」などという文章を作ることができます。
他にも、現実に聞いた話とは思えないほど不思議な話だった場合は、「耳を疑いたくなるような話」と言い表すことができます。
「容疑」と「疑い」の違い
「容疑」と「疑い」の違いを、分かりやすく解説します。
「容疑」は、「罪を犯した疑いのある事。
その疑い」という意味があります。
一方で「疑い」は、「疑うこと。
怪しいと思うこと」という意味があります。
どちらも、疑うことや怪しいと思うことを意味する言葉になります。
ただし、様々な怪しいことを意味する「疑い」に対して、罪を犯したかどうかという点に特化したのが「容疑」となります。
法律を犯すような行為をしたのではないかと、怪しむ場合、「容疑」という言葉を使うことができます。
このように、「容疑」と「疑い」は同じような意味がありますが、犯罪系に特化した言葉が「容疑」という違いがあります。
まとめ
「容疑」と「疑い」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。