「伸長」と「伸張」の違いとは?分かりやすく解釈

「伸長」と「伸張」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「伸長」「伸張」の違いを分かりやすく説明していきます。

「伸長」とは?

「伸長」とは?

長さや力などが伸びることを意味する「伸長」

また「伸長」は、伸ばすことを意味している言葉です。

単に植物などが縦に伸び成長する姿を意味するほか、学力などの力が伸びること、伸ばすことを意味する言葉となります。

このような意味から「伸長」の類語には、「引き延ばす」「成長」「育つ」「進歩」「上昇」などがあり、対義語は、折れ曲がることを意味する「屈曲」

しぼんで縮むことを意味する「萎縮」です。

「伸長」の使い方

「伸長」は、「伸長する」のほか、「伸長を続ける」「伸長した」などといった使い方があります。

また、「伸長式」「伸長応力」「伸長成長」「学力の伸長」などといった言葉があります。

「伸張」とは?

「伸張」とは?

ものや勢力などが伸び広がることを「伸張」と言います。

また、「伸張」は、伸ばし広げるといった意味もあります。

ただ単に上に伸びていくということではなく、延びながら広がること、範囲が伸び広がることを意味する言葉です。

このような意味から「伸張」の類語には、「拡張」「増殖」「増加」「膨張」「拡大」などがあり、対義語は、折れ曲がることを意味する「屈曲」です。

「伸張」の使い方

「伸張」は、「伸張する」のほか、「伸張を続ける」「伸張した」などといった使い方があります。

また、「金属の伸張」「伸張回路」「画像圧縮伸張装置」などといった言葉があります。

「伸長」と「伸張」の違い

「伸長」と「伸張」の違い

同じ伸びることを意味する言葉ですが、単に長さや力が伸びることを意味する「伸長」とは異なり、「伸張」の場合、伸び広がることを意味する言葉となります。

「伸長」は、ものの長さや学力などの力が伸びることで、「伸張」は、ものや勢力などが伸び広がることを意味します。

そのため、同じ伸びることでも、その内容に違いが生じる言葉となります。

「伸長」の例文

「伸長」の例文

・『息子の中学受験を控え、学校選びを行うため学力伸長度ランキングを確認しました。』

・『子供には、学力を可能な限り伸ばしてほしいと思い、学力伸長に優れた高校を選びました。』

・『娘が孫を連れてくることが増えたため、ダイニングテーブルを伸長式のものに買い替えました。』

・『今年度、業績が予定以上に伸長しました。』

「伸張」の例文

「伸張」の例文

・『会社の発展のため、販売網を伸張する必要があります。』

・『我が社は、厳しい世界情勢の中で一歩一歩伸張させてきた会社です。』

・『ネット配信動画が、ここ数年で急速に伸張していることがテレビ業界に大きな影響を与えている。』

・『県内だけで事業を行っていましたが、今後、県外にも伸張することになりました。』

まとめ

まとめ

以上が「伸長」「伸張」の違いです。

単に伸びるだけなのか。

それとも、伸び広がることなのか。

また、ものの長さや力を意味するのか。

それとも、ものや勢力が伸び広がることなのか。

これらの点に注意し使い分ける必要があります。