「実際」と「実態」の違いとは?分かりやすく解釈

「実際」と「実態」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「実際」「実態」の違いを分かりやすく説明していきます。

「実際」とは?

「実際」とは?

物事のあるがままの状態を意味する「実際」

現実に存在するものを意味し、自分の頭の中で考えているようなものではありません。

だからと言って、自分自身が体験する必要はなく、人から聞いた情報や新聞や雑誌などで見た情報でも問題ありません。

このような意味から「実際」は、「事実上」「実は」「本当のところ」「現実」「真相」などと言い換えることができます。

「実際」の使い方

「実際」の場合、「実際に見た」「実際に触れた」「実際に存在する」「実際に経験する」などといった使い方のほか、「実際には」「実際のところ」などといった形で用いられ言葉となります。

また、「実際問題」「実際の経験」「実際の景色」などといった言葉もあります。

「実態」とは?

「実態」とは?

本当のありさまを意味する「実態」

その本当のありさまとは、表面上ではわかりにくいもので、普通に見ているだけではわからないことや真相がわからないことを意味する言葉となります。

このような意味から「実態」の場合、「真相」「真の姿」「ありのままの姿」「本来の姿」などと言い換えることができます。

「実態」の使い方

「実態」の場合、「実態を明らかにする」「実態を把握する」「実態を調べる」などといった使い方のほか、「実態調査」「生徒の実態」などといった言葉もあります。

「実際」と「実態」の違い

「実際」と「実態」の違い

同じ、「本当のありさま」を意味する「実際」「実態」ですが、その中身は微妙に異なります。

「実際」は、自分が体験したことや人から聞いた話、新聞や本などで見た情報に対する本当のことを意味し、「実態」は、表面上ではわかりにくい真のものに対する本当のことを意味します。

「実態」の場合、そう簡単には見えないものを意味し、真の姿とも言えるものとなります。

このような違いが、この2つの言葉には存在しています。

「実際」の例文

「実際」の例文

・『実際のところ、我が子には第一志望校に合格する見込みがあるのでしょうか。』

・『私は、実際の自分の経験を活かし子供たちに色々と話してきました。』

・『実際問題、このまま、このプロジェクトを進めていくことはできないと考えます。』

・『体験学習では、実際に目で見て触れることを大切にしています。』

「実態」の例文

「実態」の例文

・『やっと、学校側がいじめの実態調査に動き出してくれました。』

・『様々な家庭の生徒がいる中、それぞれの生徒の家庭の実態を把握することは教師として大切な仕事のひとつです。』

・『政治家のお金の流れの実態は、極めて不透明なことが多い。』

・『今の我が社の経営の実態を調べ直し、今後の経営に生かしたいと思う。』

まとめ

まとめ

以上が、「実際」「実態」の違いです。

日常的によく用いられる言葉となるため、本当の意味を知り、その意味に応じた正しい使い分けが必要な言葉となります。