「自粛」と「控える」の違いとは?分かりやすく解釈

「自粛」と「控える」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「自粛」「控える」の違いを分かりやすく説明していきます。

「自粛」とは?

「自粛」とは?

「自粛」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「自粛」「じしゅく」と読みます。

「自粛」「自分から進んで、行いや態度を慎むこと」という意味があります。

例えば、2020年からコロナ禍に見舞われていますが、国民が自分から進み、外出するのを慎んだり、飲食をするのを慎み、感染しないように行動することを、「コロナ禍で、行動を自粛する」「自粛した生活を送る」などと言います。

また、過激な芸術作品を作る人が、自分の作品によって、誰かが嫌な思いをしていると感じて、自分から創作活動を控えたり、発表する機会を減らすようなとき、「芸術家が見る人の気持ちを考えて、自粛することにした」などという文章にすることができます。

他にも不倫をしてしまうなど、スキャンダルを起こしてしまった芸能人が、しばらくの間、自分から芸能活動を控えるような場合、「不倫をした芸能人が、活動を自粛する」「自粛」を使って表現することができます。

「控える」とは?

「控える」とは?

「控える」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「控える」「ひかえる」と読みます。

「控える」「度を越さないように、分量や度数などを少なくする」という意味があります。

例えば、アルコール度数が10パーセントを超えるようなアルコール飲料ばかり飲んでいる人が、度を越さないよう、5パーセント以下のアルコール飲料を飲むよう時、「強いお酒を控える」などと言います。

また、食品に含まれる塩分が健康被害が出ないよう、配慮したものを「塩分控えめの食品」などと表現します。

次に「控える」には「自制や配慮をして、やめておくこと。

見合わせること」
という意味があります。

例えば、夜遅くに外出すると、危険なのでやめておこうと思うとき、「深夜の外出を控える」などという文章にすることができます。

また、会議の席などで、自分ばかり発言していると感じて、発言を自制する場合は、「会議の席で、発言を控える」という文章にすることができます。

「自粛」と「控える」の違い

「自粛」と「控える」の違い

「自粛」「控える」の違いを、分かりやすく解説します。

「自粛」「自分から進んで、行いや態度を慎むこと」という意味があります。

次に「控える」には「自制や配慮をして、やめておくこと。

見合わせること」
という意味があります。

この場合「自粛」「控える」は、基本的に同じ意味になります。

「コロナ禍で、外出を自粛する」「コロナ禍で、外出を控える」は、まるで同じ意味と考えることができます。

ただし、「控える」には、「度を越さないように、分量や度数などを少なくする」という意味があります。

他にも、「用事や順番に備えて、待機する」という意味や「目立たないようにしてそばにいる」という意味もあります。

このように「自粛」「控える」は同じ意味を持ちますが、「控える」には、さらにたくさんの意味が含まれているという違いがあります。

まとめ

まとめ

「自粛」「控える」の違いについて見てきました。

2つの意味の違いを知り、今後は、使い分けていきましょう。