「彷徨」と「徘徊」の違いとは?分かりやすく解釈

「彷徨」と「徘徊」の違い言葉・カタカナ語・言語

「彷徨」「徘徊」はよく似た意味を連想させる区別しにくい二つの言葉ですが、「彷徨」「徘徊」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、「彷徨」「徘徊」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。

「彷徨」とは?

「彷徨」とは?

「彷徨(ほうこう)」とは、「目的(当て)もなくうろうろ歩き回ること」「ある程度広い場所(遠いところ)をさまようこと」を意味しています。

「彷徨」には「目的地のない放浪の旅などであちこちをさまよう」という意味のニュアンスがあり、「東北の奥地を彷徨した」などの文章で使えます。

「徘徊」とは?

「徘徊」とは?

「徘徊(はいかい)」という表現は、「当てもなく近辺(近所)をうろうろと歩き回ること」「高次脳機能が低下する認知症症状などで目的もなくさまようこと」の意味を持っています。

「徘徊」には「近隣をうろうろする・認知症などの病気でさまよう」という意味のニュアンスがあり、「認知症の高齢者が地域を徘徊していて保護されました」といった例文で使用可能です。

「彷徨」と「徘徊」の違い!

「彷徨」と「徘徊」の違い!

「彷徨」「徘徊」の違いを、分かりやすく解説します。

「彷徨」の言葉も「徘徊」の言葉も「さまようこと」の意味では共通していますが、「彷徨」「徘徊」と比べて「近辺(その辺)よりも相対的に広い(遠い)場所をさまようこと」を意味している違いがあります。

「徘徊」という言葉は「比較的近い場所(近辺)を目当てもなくうろうろと歩き回ること」を意味していて、「彷徨」よりも「日常生活の周辺の近い場所をうろうろ歩いてさまよう」というニュアンスがあります。

「彷徨」には、「目的のない旅の中でうろうろさまよう」というニュアンスがある違いを指摘できます。

また「徘徊」「脳機能が低下する認知症などの症状としてうろうろ近辺を歩き回る」という意味合いがありますが、「彷徨」にはその意味はありません。

まとめ

まとめ

「彷徨」「徘徊」の意味の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「彷徨」というのは、「ある程度広い場所を当てもなく歩き回ること」を意味しています。

「徘徊」という言葉は、「当てもなく近辺をうろうろと歩き回ること・認知症の症状などで目的もなくさまようこと」などの意味を持っています。

「彷徨」「徘徊」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。