この記事では、「表示」と「表記」の違いを分かりやすく説明していきます。
よく似た2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「表示」とは?
「表示」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「表示」は「ひょうじ」と読みます。
「表示」は「はっきりと表し示すこと」という意味があります。
例えば、法律によって、食料品にはラベルが貼られていて、原料がはっきりと表し示される必要があります。
このような様子を「ラベルに原料が表示されている」などと言います。
また、お客さんが一人も入っていない飲食店は、そのお店の不人気をはっきりと表し示していると考えることができます。
そのため、「お客ゼロの店内が、その店の不人気を表示している」などという文章にできます。
次に「表示」には「図表にして示すこと」という意味があります。
何かの統計などを、周囲の人たちに分かりやすく示すとき、図表にするかもしれません。
このような場合「統計を表示する」などと言います。
他にも「意思表示をする」などと言う使い方をすることがあります。
「表記」とは?
「表記」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「表記」は「ひょうき」と読みます。
「表記」は「表に書き記すこと。
また書かれたもの」という意味があります。
例えば、回覧板などの紙に、住所が書かれており、そこに行ってほしいと思った時、「回覧板に表記された住所の場所に行ってください」などと言うことができます。
また、食料品のラベルに書かれている文字が細かくて見えないとき、「ラベルの表記が細かすぎる」などと「表記」を使った文章にできます。
次に「表記」には、「文字や記号を使って書き表すこと」という意味があります。
「表記する」という使い方をし、例えば、鞄などに自分名前をアルファベットで書き記すとき、「鞄にアルファベットで表記する」などという文章にすることができます。
市区町村の役場などで書類を作る時も、「漢字表記してください」などと、漢字とを使て書き表すよう指定されていることがあります。
「表示」と「表記」の違い
「表示」と「表記」の違いを、分かりやすく解説します。
「表示」は「はっきりと表し示すこと」という意味があります。
一方で、「表記」は「表に書き記すこと。
また書かれたもの」という意味があります。
「表示」も「表記」も、何かを表すことを意味する言葉ですが、「表示」の場合は、どのような手段で表してもいいのに対して、「表記」の場合は、書き記すことを指す言葉になります。
このように、どのような手段でも表せるのが「表示」で、文字や数字、図形などを書いて、表すときは、「表記」という言葉を使うという違いがあります。
まとめ
「表示」と「表記」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。