この記事では、「極力」と「原則」の違いを分かりやすく説明していきます。
「極力」とは?
「極力」とは、力の限り尽くすことを言います。
言い換えれば「できる限り」。
これが、「極力」です。
自分が持つ最大限の力を出し頑張ることを意味し、目的を達成するために力の限りを尽くし頑張る行為が「極力」です。
このような意味を持つ「極力」には、「できる限り」以外にも、「可能な限り」や「最大限に」、「めいっぱい」、「やれるだけ」などといった類語があります。
「極力」の使い方
「極力」は、「極力○○する」といった使い方が多く、「極力努力する」や「極力避けて通る」、「極力反対する」などとなります。
「原則」とは?
「原則」とは、多くの場合に共通し適応される基本的な決まりを言います。
言い換えれば「法則」。
これが、「原則」です。
「原則」と言われたら、一般常識的なことと理解すべき決まり事となるため、多くの場合、その「原則」を守る必要があります。
このような意味を持つ「原則」には、「法則」以外にも、「道理」や「ルール」、「規制」、「原理」、「条件」、「前提」、「プリンシプル」などといった類語があります。
「原則」の使い方
「原則」は、「原則として」といった使い方が多く、「原則として○○を禁止します」などといった使い方が行われます。
また、「原則禁止」の場合、必ず禁止というものではなく、ある条件を満たすことで禁止ではないといった意味となります。
そのほか、「原則通り」や「非核三原則」などといった言葉もあります。
「極力」と「原則」の違い
「極力」と「原則」は異なった意味を持つ言葉です。
「極力」とは、自分自身が持つ力の限りを尽くすといった意味があり、「極力努力する」といった場合、「力の限り努力する」といった意味となります。
一方、「原則」は、多くの場合に共通し適応される基本的な決まりといった意味があり、「原則禁止」は、「絶対に禁止」という意味ではなく、「条件によっては認めることも可能」といった意味となります。
このように、全く異なった意味を持つ言葉となります。
「極力」の例文
・『私は人見知りのため、極力、人と目を合わさないようにしています。』
・『あなたが、そこまで言うのなら極力努力させてもらいます。』
・『極力、時間内に終わらせることができるように努力します。』
・『争いごとが苦手な私は、極力争いごとにならないよう穏便に事を済ませるように努力しています。』
「原則」の例文
・『私が通う高校では、原則、パーマが禁止されています。』
・『ここでは、原則、自由に行動してもいいことになっています。』
・『私は、ここで決められたことについては、原則従うつもりです。』
・『原則通り、この場所では私の指示に従ってください。』
まとめ
以上が、「極力」と「原則」の違いです。
それぞれの意味を踏まえ、適切に用いる事が大切です。