この記事では、「脅威」と「恐怖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「脅威」とは?
「脅威」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「脅威」は「きょうい」と読みます。
「脅威」は「強い力や勢いでおびやかすこと。
またおびやかされていることで、感じる怖さ」という意味があります。
誰かや集団が、強い力や、勢いなどを利用して誰かをおびやかしているとき、またおびやかされていると感じたとき、「脅威」という言葉を使ってみましょう。
例えば、核兵器を積むことができるミサイルのニュースを見たとき、その国からおびやかされる気がして、怖いと感じるのではないでしょうか。
このような場合は、「隣国のミサイルのニュースに脅威を感じる」などと言うことができます。
また、コンピューターウイルスが発見されたとき、自分のパソコンをおびやかされていると感じ、怖くなるでしょう。
このような場合は、「コンピューターウイルスの脅威を感じる」などと自分の気持ちを表現することができます。
「恐怖」とは?
「恐怖」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「恐怖」は「きょうふ」と読みます。
「恐怖」は「おそれること。
怖いと思うこと。
その気持ち」という意味があります。
何かをおそれたとき、また怖いと思ったときに、「恐怖」という言葉を使うことができます。
例えば、見知らぬ人に後をつけられた場合は、怖いと思うのではないでしょうか。
このような時、「見ず知らずの人に後をつけられて、恐怖を感じる」などと自分の気持ちを表現することができます。
また、注射を打つ前日は、怖いと思うかもしれません。
この場合は「注射に恐怖を感じる」などと言うことができます。
「恐怖政治(きょうふせいじ)」という言葉があり、投獄や拷問、処刑など暴力的な手段で、反対するものを弾圧して、政治上でやりたいことをやるという意味があります。
人々に「恐怖」を植え付けて、やりたい放題やる政治を意味し、18世紀後半のフランスで実際に行われていたことがあります。
「脅威」と「恐怖」の違い
「脅威」と「恐怖」の違いを、分かりやすく解説します。
「脅威」は「強い力や勢いでおびやかすこと。
またおびやかされていることで、感じる怖さ」という意味があります。
「恐怖」は「おそれること。
怖いと思うこと。
その気持ち」という意味があります。
どちらも「怖い」と感じたときに使う言葉になります。
ただし、「おびやかされている」と感じることを前提に、怖いと感じるときは、「脅威」を使うことになります。
自分の生活がおびやかされてしまう、誰かに自分の権利を奪われそうになることに対して、「恐怖」する場合は、「脅威」という言葉を使うようにしましょう。
まとめ
「脅威」と「恐怖」の違いについて見てきました。
「脅威」と「恐怖」は「おびやかされているかどうか」という違いがありました。
おびやかされていると感じたら、「恐怖」ではなく「脅威」を使ってみてはいかがでしょうか。