この記事では、「モラール」と「モラル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「モラール」とは?
「モラール」とは、フランス語で「士気」という意味になる言葉です。
スペルは“morale”となり、「士気を高める」といったような使い方の代わりに、主にビジネスで見聞きするようになりました。
「モラールアップが必要だ」とすれば、士気を向上させる必要があると言っており、「モラールが上がらないようだ」のように使われれば、士気が上がっていないことが分かります。
「モラル」とは?
「モラル」も同じく、フランス語が語源の言葉で、そちらでは“moral”と表記します。
こちらは「倫理」や「道徳」と訳され、先の「モラール」と比べると、日常でも見聞きすることが多い言葉で、「そんなことはモラルに反する」などと用いられています。
「モラルに欠けている」と使えば、倫理に反していると言っており、「モラルのある行動に努めて欲しい」とすれば、道徳感のある行動を心掛けるようにいった意味になります。
「モラール」と「モラル」の違い
「モラール」と「モラル」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは共にフランス語で、前者は「士気」と訳せる言葉で、後者は「倫理」や「道徳」となります。
「モラル」の方は、すっかり日本語に溶け込んでいると表現できるほど様々な場面で見聞きしますが、「モラール」は、正直なところ、無理に使う言葉でもありません。
近年ビジネスシーンで増えてきた、「無駄なカタカナ語」と揶揄されるうちの1つだと考えていいでしょう。
同じようなカタカナ語として、「アグリー」や「エビデンス」などがあり、意味は「同意」、「証拠」となりますが、そのように使った方が分かりやすいのは言うまでもありません。
特に「モラール」は、「モラル」と紛らわしい為、無理に使うのはおすすめできません。
まとめ
「モラール」と「モラル」は、このような言葉です。
「モラール」は、「モラル」と同じ意味の誤記ではないので、その点に注意してください。