この記事では、「往生際」と「死に際」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「往生際」とは?
「往生際」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「往生際」は「おうじょうぎわ」と読みます。
「往生際」は、「死に際」という意味があります。
また「往生際」には「ついにあきらめなければならなくなった時の態度や決断力」という意味があります。
例えば、戦国武将が戦に敗れて、撤退しなければならないとき、ぐずぐずと未練を引きずり撤退するのをためらうような場合は、決断力に欠けると言えるでしょう。
そのため、「往生際が悪いため、撤退のタイミングが遅れてしまった」などと言われるかもしれません。
また、背任容疑などで追いつめられた会社の社長が、犯行を認めずに否認を続けているような場合、あきらめることができない態度がみっともないとみなされて、「社長のくせに往生際が悪い人」などと呼ばれるかもしれません。
「死に際」とは?
「死に際」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「死に際」は「しにぎわ」と読みます。
「死に際」は、「まさに死のうとするとき。
死ぬ間際」という意味があります。
例えば、誰かが無くなるとき、その間際に、家族に看取られて幸せだと感じる場合は、「死に際を家族に看取られて幸せだ」などと感じるかもしれません。
また、死ぬ間際には、病院ではなく自宅に居たいと感じる人は、「死に際は、自宅で迎えたい」などと思うのではないでしょうか。
さらに、人が死のうとするとき、それまでの人生が走馬灯のように流れると言われています。
このような場面は、「死に際に走馬灯のように思い出の場面が浮かんでは消えた」などと文章にできるのではないでしょうか。
「往生際」と「死に際」の違い
「往生際」と「死に際」の違いを、分かりやすく解説します。
「往生際」には、「死に際」という意味があり、「死に際」は、「まさに死のうとするとき。
死ぬ間際」という意味があります。
このように「往生際」にも「死に際」という意味があるため、「往生際」と「死に際」は同じ意味を持つ同義語と言うことができます。
ただし「往生際」には、「あきらめなければならなくなったときの態度や決断力」という意味あり、こちらの意味で使われることが多くなっています。
何かを諦めたり、負けを認めたり、自分が悪いことを認めるような場面における態度や決断力について言葉にするときは、「往生際」を使うようにしましょう。
このように「往生際」と「死に際」には同じ意味がありますが、「往生際」には、違う意味があることを知っておきましょう。
まとめ
「往生際」と「死に際」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、共通の意味がありますが、違う意味もありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。