「怒る」と「諭す」の違いとは?分かりやすく解釈

「怒る」と「諭す」の違い言葉・カタカナ語・言語

みなさんは「怒る」「諭す」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「怒る」「諭す」の違いを分かりやすく説明していきます。

「怒る」とは?

「怒る」とは?

「怒る」「いかる」という読み方となります。

この「怒る」とは「不満・不快なことがあって我慢できない気持ちのこと」を表している言葉です。

元々は「角立つ」という意味合いがあり、「勢いが盛んになっていく」という意味から「気持ちの昂り」を指すようになっていったとされています。

「諭す」とは?

「諭す」とは?

「諭す」「さとす」という読み方となります。

この「諭す」「告げ知らせる」という意味があり、ここから転じて「言い聞かせて納得させること」という解釈で使われています。

以前は「神仏のお告げや忠告を知らせること」という意味も持っていました。

「怒る」と「諭す」の違い

「怒る」と「諭す」の違い

ここで「怒る」「諭す」の違いを見て行きましょう。

どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り「怒る」「不満や不快なことがあって我慢できない気持ちのこと」を言っています。

一方の 「諭す」「言い聞かせて納得させること」という意味になります。

このことから「怒る」「感情で責め立てる」というニュアンスを持っており、「諭す」「責め立てずに教え導いていく」ということを言っているのです。

「怒る」の例文

「怒る」の例文

ここで「怒る」の例文を見て行きましょう。

具体的にな活用例としては下記のような文章が考えられます。

・『彼は子供の何気ないいたずらにすごく怒っていた。あそこまで感情をあらわにするとは驚きだ』
・『普段温厚そうに見えた彼が怒ることでこれまで溜まっていた感情が爆発したようだった』
「怒る」という感情は非常に大きなエネルギーを使うような印象がありますが、決して良い結果を生むとは限らないことが例文からも見えてきます。

「諭す」の例文

「諭す」の例文

続いて「諭す」の例文を見て行きましょう。

具体的な使い方としては、以下のような使い方が挙げられます。

・『田中先生はどんなに悪い生徒であっても諭すように説得していくので、誰からも信頼されている存在だった』
・『親が我が子を諭すように説明することは子供の教育上、とても大切なことです。これによってその子の成長が大きく変わってくる』
「諭す」は相手に何故そうなるのかということを説得するような感じで言い聞かせて行くことを言っています。

この方法だと人の心の開き方は大きく違ってくることでしょう。

まとめ

まとめ

ここまで「怒る」「諭す」の意味や違いを説明してきました。

「怒る」には非常に大きな感情の爆発的な印象を覚えるのですが、「諭す」は穏やかに雰囲気で相手を説得していく印象があります。

人は自分の過ちを指摘された時に「怒る」感情をぶつけられることと「諭す」形で説得されるのと、どちらがいいのか予想がつくことでしょう。

それだけ人に対しては思いやりの心で接していくことが大切だということを教えてくれているのかもしれません。