この記事では、「よしず」と「すだれ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「よしず」とは?
「よしず」の意味と概要について紹介します。
「よしず」の意味
「よしず」とは「素材がヨシであり、並べて糸で編み、家屋などで日よけや目隠し目的に使うもの」という意味があります。
「よしず」の概要
「よしず」は漢字表記すると「葦簾」になります。
奈良時代に生まれたものと言われ、夏に日よけや虫よけ、目隠しとして使われていました。
「よしず」の原料はイネ科の植物で「葦(よし)」と呼ばれ、これを並べて糸で留めたもののことを言いますが、最近ではプラスチック製のものもあります。
大きさは、幅は六尺(約180センチ)と決められていて、高さは2メートル前後と大きめです。
「よしず」は主に、窓や壁に立て掛ける様に使われることが多くなります。
「すだれ」とは?
「すだれ」の意味と概要について紹介します。
「すだれ」の意味
「すだれ」は「細く割った竹やヨシなどを並べて糸で編み、日よけや目隠し目的に使うもの」という意味があります。
「すだれ」の概要
「すだれ」は漢字表記すると「簾」「簀垂れ」になります。
こちらも奈良時代に生まれたもので、「万葉集」にも記載されています。
また、平安時代の公家の部屋にある、縁取りのある「すだれ」は「御簾(みす)」と呼ばれています。
「すだれ」の原料は「竹や葦で、並べ糸で留めた者のこと」を言い、こちらも最近ではプラスチック製のものが増えています。
「すだれ」は「よしず」よりも小さく、主に窓や室内に吊るして使うことが多くなります。
「よしず」と「すだれ」の違い!
「よしず」は「葦を並べて作られ、窓や壁に立て掛けて使うもののこと」です。
「すだれ」は「竹や葦で作られ、窓に吊り下げて使うもののこと」です。
まとめ
今回は「よしず」と「すだれ」の違いをお伝えしました。
「立て掛けて使うのがよしず」、「吊るして使うのがすだれ」と覚えておきましょう。