この記事では、「断然」と「俄然」の違いを分かりやすく説明していきます。
「断然」とは?
「断然」とは、「だんぜん」と読みます。
副詞で自分の意思や態度を明らかにする様子、程度の差が明らかである様子を表します。
「こっちの店で買う方が断然お得」「私は断然、彼の味方」「いくら説得されても断然断る」などと使います。
この「断然」という言葉をつけることによって強い気持ちを示すことができます。
ですが多用し過ぎますと頑固な印象も与えますので、使う場所、人、状況は考えるようにしましょう。
「俄然」とは?
「俄然」とは「がぜん」読みます。
副詞で、それまでの状態とは急に変わる時に使います。
「成績が上がればお小遣いアップと聞いて、俄然、勉強にやる気が出た」などと言いますと、それまでは勉強にやる気がなかったということがわかるわけです。
「俄然」の後に続く言葉はそれまでとは反対の状態になっていると覚えておきますとわかりやすいのです。
「~俄然元気になった」であればそれまでは元気がなかった、「~俄然強気に出た」とあればそれまでは強気になれなかった、弱気だったというわけです。
「断然」と「俄然」の違い!
「断然」と「俄然」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらの言葉も副詞で、その後に何かしらの言葉が続くことは共通しています。
しかし意味合いが違いますので、混同しないようにしてください。
まず「断然」ですが、これは自分の意思、態度を明らかにする時や、程度の差が明らかである様子を言う時に使う言葉です。
「私は断然、〇〇派」「みんなが賛成しても僕は断然拒否する」などと自分の意思をはっきり相手に伝える時に使うのです。
しかしあまり使い過ぎますと協調性がない、頑固といった印象になりますので、仕事などで多用するのは控えた方が無難です。
一方の「俄然」ですがこれは「状態がそれまでとは急に変わる」といった時に使います。
この違いを覚えておきますと、間違えることがないでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「断然」と「俄然」二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して、混同しないようにしてください。