「信頼」と「期待」の違いとは?分かりやすく解釈

「信頼」と「期待」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「信頼」「期待」の違いを分かりやすく説明していきます。

「信頼」とは?

「信頼」とは?

「信頼(しんらい)」とは、「相手のことを信じて頼りにする気持ち」です。

「信頼」というのは、「頼りにできるだけの人間性を備えている人物として信じる気持ち」を示しています。

「信頼」というのは、「相手の存在・人柄・能力(言動)などを全面的に信じて任せることができるといった感覚」を意味しています。

「信頼」「過去から現在に至るまでの人間関係におけるポジティブな体験の積み重ね」によって醸成されることが多くなっています。

「信頼」「自分が相手本位でその人を信じて頼りにすること」を意味しているため、「相手が自分の思惑・求めに従ってくれるかどうか」とは関係のない言葉・概念なのです。

「期待」とは?

「期待」とは?

「期待(きたい)」とは、「ある物事に対して望みを持って心待ちにしているさま」を意味しています。

「期待」というのは、「相手が自分の要求に応じてくれるだろうと当てにして待つこと」を示している言葉なのです。

また「ある物事が実現することになるはずだと強い望みを持って待つさま」といった意味合いもあります。

「期待」は、「相手に対する自分の要求・願いがベースにあって生まれる感覚・感情」なのです。

「期待」「自分本位で相手に何かをしてもらいたいと思うこころ」が基盤にあるため、「相手が自分の要求に応じてくれたか否か」によってその後の気分が良くも悪くも左右されやすくなります。

「信頼」と「期待」の違い

「信頼」と「期待」の違い

「信頼」「期待」の違いを、分かりやすく解説します。

「信頼」「期待」はどちらも「相手の行動や人間性などを信じる気持ちと関連する心理」を意味していますが、相手本位か自分本位かの違いがあります。

「信頼」は、「相手本位で相手の人間性・言動などを信じる感覚」を意味しています。

それに対して「期待」は、「自分本位で、相手が自分の求めていることに応えてくれるはずと思っている感覚」を示唆している違いがあります。

「期待」「自分本位の相手に対する要求・決めつけ・思い込みの要素」があるため、「期待」を裏切られるとがっかりしたり怒りを覚えたりします。

一方、「信頼」「相手本位でその人の人間性に基づく行動・判断を尊重するニュアンス」があるため、「信頼」を裏切られたとしても相手に怒るよりも自分の見る目のなさを嘆くことになる違いを挙げられます。

「信頼」の例文

「信頼」の例文

・『信頼のおける友人たちと一緒に会社を立ち上げたので、スタートアップ後のお金の問題で揉めることもありませんでした』
・『長期の人間関係によって築き上げてきたと思い込んでいた信頼を裏切られた時には、言葉では表現できないショックに襲われました』

「期待」の例文

「期待」の例文

・『一番重要な場面でファンの期待に応えてくれるからこそ、彼は不動の4番バッターとして承認されているのです』
・『他人が自分の期待に応えてくれないのは当たり前であり、期待を裏切られたからといって怒るのは筋違いなのです』

まとめ

まとめ

この記事では、「信頼」「期待」の違いについて説明しましたがいかがでしたか?「信頼」「相手を信じるこころが基盤にある感覚で、相手の人格・意思を尊重するもの」です。

「期待」「相手に求めるこころが基盤にある感覚で、自分の都合・欲求を優先するもの」である違いがあります。

「信頼」「期待」の違いを詳しくリサーチしたい人は、この記事の解説をチェックしてみてください。