「要約文」と「要旨」の違いとは?分かりやすく解釈

「要約文」と「要旨」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「要約文」「要旨」の違いを分かりやすく説明していきます。

「要約文」とは?

「要約文」とは?

要約文は、ようやくぶんという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、文章等の要点を纏めたものといった意味の要約の漢字に、書き記した言葉にぶんしょうといういった意味を有する文の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ要約文は、要点を取り纏めた文章という意味を表すのです。

「要約文」の使い方

要約文は、要点だけを纏めた文章という意味を表現する際に使われる言葉となっています。

つまりは主要な部分を明らかにする目的で、不必要な所を削り取った上で纏めた文章という意味で使用されているのです。

しかもただ長い文章を短くするだけでなく、要約文は文章であるためきちんと読み手に意味が理解出来る様な纏まりや、語句の流暢さも備える必要があります。

「要旨」とは?

「要旨」とは?

要旨とは、ようしという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、纏めるとか締め括るといった意味を持っている要の文字に、話や文章で述べようとしている内容といった意味を有する旨の文字を加える事で誕生した言葉となっています。

以上の事から要旨とは、述べられている事の主な点や内容のあらまし、といった意味を示すのです。

「要旨」の使い方

要旨は、述べられている事の大体の内容といった意味を示す時に用いられる言葉となっています。

要旨は作者が最も言いたかった事を纏める事であり、短文で内容を分かり易く表現するといった意味を有しているのです。

具体的には、論文の要旨を纏める、という言葉で論文の内容を分かり易く纏める、という意味を示す事が出来ます。

「要約文」と「要旨」の違い

「要約文」と「要旨」の違い

要約文と要旨の文字表記を見れば、約文と旨という漢字の違いやそもそも文字数自体も違う事に直ぐに気付く事が可能です。

所が最初の漢字が同じ要であり、纏めるという同じ様な意味を持つ点がややこしい部分と言えます。

とはいえ漢字が違う事で、表す意味合いのニュアンスに違いが生じているのでそこを理解すれば上手く使い分けを行う事が可能です。

まず要約文ですが、要点を纏めて文章にしたものを表す言葉となっています。

一方の要旨ですが、述べられている事の主要な点や大凡の内容といった意味に用いられる言葉です。

「要約文」の例文

「要約文」の例文

・『学校の課題でこの本の内容を、要約文にして纏めなければなりません』

「要旨」の例文

「要旨」の例文

・『彼女へのインタビューを聞いた上で、要旨を纏める作業を頼まれました』

まとめ

まとめ

2つの言葉はどちらも最初に同じ、要の漢字が使われており、同時に纏めるという同じ様な意味を持つ言葉同士となっています。

ですが使用されている漢字にも、文字数にも違いがあるので表す意味にも相違点が生じているのです。

ちなみに要約文は、書籍や文章の大事な点を明らかにするため、不要な部分を削って分かり易く纏めた文章を表現するために使用される言葉となっています。

対する要旨は、述べられている事の主だった点を纏めたものを示す言葉です。