この記事では、「予行練習」と「予行演習」の違いを分かりやすく説明していきます。
「予行練習」とは?
予行練習とは、よこうれんしゅうという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、前もって行ってみる事といった意味の予行の漢字に、技能や学問等が上達する様に繰り返しならうという意味がある練習の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ予行練習は、特定の技能等の上達を実現するため、本番を見据えた練習を行う事を表すのです。
「予行練習」の使い方
予行練習は、本番を見据えた練習を実行するという意味に使われる言葉となっています。
基本的には本番と同じ様な真剣さで挑むより本格的な練習であり、イベントや大会を開催が近づいた時に行われる事が多いです。
ただし予行練習というのは、あくまで練習にスポットが当たっており、当日の全ての流れまで再現する訳ではなかったりします。
「予行演習」とは?
予行演習とは、よこうえんしゅうという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、練習のために前もって行う事という意味を持っている予行の文字に、学問や技芸を繰り返しならう事や稽古といった意味を有している演習の文字を加える事で誕生した言葉となっています。
そのため予行演習は、イベントや催事等の前に、予め本番と同じ様に行ってみる事を示すのです。
「予行演習」の使い方
予行演習は、イベント等の本番前に、実際と同じ形で練習する事を意味する言葉として用いられています。
学芸会や運動会といった催事の前には、この予行演習という言葉を使って、予め当日の流れを再現して練習を行う事があるのです。
更に予行演習は、実際の状況を想定した本格的な軍隊の訓練、といった意味で用いられる事も少なくありません。
「予行練習」と「予行演習」の違い
予行練習と予行演習の文字表記を見比べれば、3文字目に練と演という漢字の違いを見出す事が可能です。
ですが他の3文字は同じ漢字が使用されており、その上、持つ意味合いもかなり似ているのでかなりややこしい組み合わせの言葉同士と言えます。
実際に2つの言葉は共に、催事やイベント等で、本番を想定した本格的な練習を表現する言葉です。
とはいえ予行練習の方は、本番を想定するものの流れまでは再現しなかったりします。
一方の予行演習は、当日の流れまで再現する様なより本格的な練習を意味するのです。
「予行練習」の例文
・『運動会が間近に迫った事で、予行練習を行う子供達の顔にもより真剣みが増して来ました』
「予行演習」の例文
・『来月富士山の麓で、自衛隊の予行演習が行われます』
まとめ
2つの言葉は4文字中3文字の漢字が同じで、本番を想定した練習、という同じ意味を持つ言葉同士となっています。
ですが練と演という漢字の違いで、示す意味のニュアンスには相違点もあるのです。
まず予行練習は、本番の流れまでは再現しないもの本番を意識した練習という意味に使用される言葉となっています。
対する予行演習は、本番当日の流れまで再現しつつ本番さながらの練習を行うといった意味に用いられるのです。