この記事では、「心当たりがある」と「身に覚えがある」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心当たりがある」とは?
思い当たることがある、記憶にあること、知っていることや聞いたことがある、 見当のつくなどの意味合いがあり、自分が関わっていない、伝聞によるものなどでも心当たりがあるということが出来ます。
反対の意味の言葉は心当たりがないとなります。
警察が未解決事件の情報を集めるときなどに「心当たりがある方はどんな小さなことでもお知らせください」と情報提供を呼びかけることがあり、当事者ではない人による情報が心当たりがある人の情報と言えることがわかります。
見当がつくという意味合いがあるため、「彼がどこに逃げたか心当たりがある」というような使い方ができ、その心当たりがある場所にいない場合でも一定の怪しいと思わせる要素があるということになります。
「身に覚えがある」とは?
以前に自分自身が行ったという記憶がある、過去の自分の行動が疑われていること、問われていることに該当しているなどの意味があり、どちらかと言うとネガティブな意味合いで使われることが多く、「不正の疑惑がかかっているが確かに身に覚えがある」などという使い方をします。
「数年前助けてくれた人を探していますという呼び掛けを聞いたが身に覚えがある」という使い方もできなくはないのですが、良い出来事はその場で例を言うことが多く、時間差を付けて発覚することが少ないこともあり、実際に使う例が非常に少なく、ネガティブなことを含んでいるケースが多いというのが実情と言えるかもしれません。
身に覚えがないという言葉が逆の意味にあたり、全く見に覚えがないなど強調も可能ですが、身に覚えがあるという言葉は強調は基本的にしません。
「心当たりがある」と「身に覚えがある」の違い
「心当たりがある」と「身に覚えがある」の違いを、分かりやすく解説します。
例えば事件や事故など、その事柄に関して、心当たりがある場合は当事者ではないものの何らかの情報を知っていることを指し、身に覚えがあるという場合はその事件の当事者であるということになり、心当たりがある人よりも遥かに多くの情報を持っていることになります。
身に覚えがある人は自分で名乗り出ることにメリットがない(逮捕されてしまうなど)があることが多いところが心当たりがあることとの違いともいえ、心当たりがあることは隠す必要がさほどない、身に覚えがあることは隠す必要がある場合があると分けることも出来ます。
見当がつくという場合も心当たりがあるという言葉が使えますが、身に覚えがあるという言葉にはそういう使い方はありません。
まとめ
心当たりがあると身に覚えがあるはその事柄に対する立ち位置の違いが大きく、当事者であることが身に覚えがある、何らかの記憶かあることが心当たりがあるとなります。
身に覚えがあるという言葉はネガティブなことを隠すときにも使われる言葉になっています。