この記事では、「視野」と「視座」の違いを分かりやすく説明していきます。
「視野」とは?
「視野(しや)」とは、「視覚に備わっている対象を見る機能が及ぶ範囲」や「物事を見ている時の範囲・見ている時広がり」を意味する言葉です。
「視野」という表現には、「ある問題や物事について考える時の範囲・広がり」といった意味合いもあります。
例えば、「視野が狭くなっていると、ネガティブ思考に陥りやすくなります」などの例文で使用されます。
「視座」とは?
「視座(しざ)」とは、「物事を見る時のその人の立場・場所(スタンス)」を意味している表現です。
「視座」の「座」という漢字には、「座る場所・席(せき)」の意味合いがあります。
そのため、「視座」という言葉は「ある物事・対象をどの場所(スタンス)から見るのか」や「どれくらいの高さがある場所・立場から見るのか」を示しているのです・ 例えば、「専門家らしい視座の高い意見に納得しました」や「人命よりも経済を優先する政治家の視座に反対の世論が起こりました」といった例文で使うことができます。
「視野」と「視座」の違い!
「視野」と「視座」の違いを、分かりやすく解説します。
「視野」も「視座」も「ある物事・対象・問題を見ること」に関連している言葉ですが、「視野」は「その人が見ている対象の範囲」に意味の重点があり、「視座」は「見ている人の側・見ている人の立場(場所・高さ)」に意味の重点がある違いを指摘できます。
「視野」は「見ている時の範囲・考えている時の範囲」を意味しているので、「視野が広い・狭い」といった表現をすることが多くなります。
「視野」に対して、「視座」という表現は「見ている人の立場・場所の高さ」を意味しているので、「視座が高い・低い」といった表現をすることが多くなる違いがあるのです。
例えば、「視野の広い人はリスクを避けやすい」という見る範囲にまつわる表現を、「視座の広い人はリスクを避けやすい」とは言い換えられないのです。
まとめ
「視野」と「視座」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「視野」とは「視覚の見る機能が及ぶ範囲」や「物事について考える時の範囲」を意味していて、「視座」は「物事を見たり考えたりする時のその人の立場」を意味している違いがあります。
「視野」と「視座」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。