この記事では、「動揺」と「狼狽」の違いを分かりやすく説明していきます。
「動揺」とは?
「動揺」の意味と使い方について紹介します。
意味
「動揺」は「どうよう」と読み、「ゆれ動くこと」「心や気持ちが平静を失うこと」「社会の秩序が乱れること」という意味です。
使い方
「動揺」は、文字通り「ものがゆらゆらと揺れる様子」の他に、「精神的に不安になり、心が穏やかでなくなること」とという意味があり、こちらの意味で使われることが多くなります。
心理的な変化を表す言葉で、自分の予想とは全く違うことが起きた時に、急に不安や焦りを感じて平静でいられなくなる状態です。
非常に取り乱している状態ですが、見た目にそれが分ることもあれば、全く表情に出さないこともあります。
「狼狽」とは?
「狼狽」の意味と使い方について紹介します。
意味
「狼狽」は「ろうばい」と読み、「うろたえ騒ぐこと」「あわてふためくこと」という意味です。
使い方
「狼狽」は、予想外のことが起きたり、何かにビックリした時に、慌てて取り乱す様子のことです。
実際にあわてふためいた振る舞いをしたり、言葉がうまく出て来なかったりと、目に見えて分る状態を言います。
「狼狽える」で「うろたえる」とも読みます。
「狼」は「オオカミ」のことですが、「狽」は中国の伝説上の動物で、「オオカミ」に似た四足の動物のことを言います。
「オオカミ」は「前足が長く後足が短い」、「狽」は「前足が短くて後足が長い」ので、「オオカミ」の背中に「狽」が乗って行動しているのですが、バラバラになると倒れてしまい、あわてふためく姿から「狼狽」が生まれたと言われています。
「動揺」と「狼狽」の違い!
「動揺」は、「想定外のことで精神的に不安になり、心が平静でいられなくなる状態」です。
「狼狽」は、「想定外のことで慌てて取り乱す様子」という意味です。
まとめ
「動揺」と「狼狽」は、「心の状態」か「言動」かという違いがあります。
相手のわずかな変化を見極めて使いましょう。