「睥睨」と「睚眥」の違いとは?分かりやすく解釈

「睥睨」と「睚眥」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「睥睨」「睚眥」の違いを分かりやすく説明していきます。

「睥睨」とは?

「睥睨」とは?

睥睨とは、へいげいという読み方を行うべき言葉です。

漢字で表記されたこの言葉を見れば理解可能な事ですが、横目でにらむといった意味の睚の漢字に、にらむという意味がある睨の漢字を付け足す事で完成した言葉となっています。

だからこそ睥睨は、睨み付けて勢いを示すとか、横目でじろりと睨む事を表すのです。

「睥睨」の使い方

睥睨は、睨み付けて勢いを表したり、横目で睨むといった形で、睨みによる威圧を表現する言葉として使われています。

分かり易く言えば、やくざ映画等で敵と対する際に役者が相手を威嚇する様に凄みを込めて睨み付ける様な睨み方を、睥睨というこの言葉で表現可能です。

ただし文字を見ても分かる様に難解な言葉であるため、日常生活の中で余り登場する事がない言葉であり、文学作品等で眼光の鋭さを表したい時に見掛ける程度となっています。

「睚眥」とは?

「睚眥」とは?

睚眥は、がいさいという読み方をする言葉です。

文字で書かれたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、まなさきや目尻といった意味を持つ睚の文字に、目の先端といった意味を有する眥の文字を加える事で誕生した言葉となっています。

そのため睚眥は、目を怒らせて憎らしそうに睨み付けを行う事を示すのです。

「睚眥」の使い方

睚眥は、憎しみを込めた睨みという意味合いで用いられる言葉となっています。

憎しみから怒気を含んだ様な睨みや目付きを表現する言葉であり、恨みを込めた睨み付けという事が言えるのです。

とはいえ睚の文字も眥の文字も難解で見掛ける事自体ほぼない事からも分かる様に、この睚眥という言葉は日常的にほとんど使用されていません。

なので大抵の人にとっては、ほとんど馴染みのない言葉だったりします。

「睥睨」と「睚眥」の違い

「睥睨」と「睚眥」の違い

睥睨と睚眥の文字を並べて見比べてみると、使用されている漢字も読み方も全然違う言葉同士です。

ですがどちらも、睨みに関連して使われる言葉であるため混同する恐れは十分にある言葉の組み合わせと言えます。

ただし睥睨は、相手を威圧したり威嚇するのを目的とした睨み付けに対して、使われる言葉です。

一方の睚眥は、恨みや憎しみを込めた睨み付けという意味合いを示したい時に、用いるべき言葉となっています。

「睥睨」の例文

「睥睨」の例文

・『取調中の刑事は容疑者に嘘を付かせない様に、睥睨を続ける事が多いです』

「睚眥」の例文

「睚眥」の例文

・『私は彼に対して、睚眥之怨を抱いています』

まとめ

まとめ

2つの言葉を比べても、使用されている漢字も読み方も違っている言葉同士です。

ですが睨み付ける、という似た様な意味を持ち、どちらも日常的に馴染みがないという人が多い言葉であるため、いざ使用する際に迷ってしまう可能性があります。

ちなみに睥睨は、主に相手を威嚇するのを目的に睨み付ける事やその目付きを表す言葉です。

対する睚眥は、憎しみや恨みを込めて睨み付けを行う事やその様な目付きを示す際に用いる言葉となっています。