この記事では、「几帳面」と「潔癖症」の違いを分かりやすく説明していきます。
「几帳面」とは?
「几帳面」は「きちょうめん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「常に整理整頓しないと気が済まない性格」という意味で、身の回りの物の置き場が決まっていて、変えるのを許さない性格のことです。
2つ目は「仕事が丁寧で細かいところまで手を抜かない」という意味で、言われたことを速やかにに行い、細かい点まで気を抜かずに常に一定のレベルを保つように仕上げることです。
3つ目は「毎日の生活習慣が決まっている」という意味で、毎日必ず掃除・洗濯するなど、ルーティンや時間帯が全く同じ行動を取る性格のことです。
4つ目は「変化に弱い」という意味で、毎日安定して同じ様に生活することを好み、わずかな変化も嫌がったり、調子を崩してしまう性格のことです。
上記に共通するのは「真面目で安定している」という意味です。
「几帳面」の使い方
「几帳面」は「常に整理整頓しないと気が済まない性格」「仕事が丁寧で細かいところまで手を抜かない」「毎日の生活習慣が決まっている」「変化に弱い」という意味でです。
名詞・形容動詞として「几帳面だ・である」と使われたり、形容詞として「几帳面な性格」などと使われたりします。
基本的に、真面目で常に一定のペースを崩さず丁寧に行動する性格に使われる言葉です。
「潔癖症」とは?
「潔癖症」は「けっぺきしょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「少しの汚れや不潔さも嫌う病的な症状」という意味で、心理的な疾患からくる、わずかなほこりや汚れなどが気になってしまい、何度でも手を洗ったり、手で触れられないなどで、日常生活に支障をきたす症状のことです。
2つ目は「過度のキレイ好きな性格」という意味で、清潔好きが度を超えて、人から呆れられる程のことです。
3つ目は「異性との交際ができあない性格」という意味で、異性と触れ合うことに抵抗を感じる性格のことです。
4つ目は「不正なことをひどく嫌う性質」という意味で、間違ったことが大嫌いな性格のことです。
上記に共通するのは「汚れるのが嫌い」という意味です。
「潔癖症」の使い方
「潔癖症」は「少しの汚れや不潔さも嫌う病的な症状」「過度のキレイ好きな性格」「異性との交際ができあない性格」「不正なことをひどく嫌う性質」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「潔癖症だ・である」と使われることが多くなります。
基本的に、わずかな汚れや不潔さを嫌う病的な症状のことや、日常的に過度にキレイ好きな性格、不正を嫌う性格に使われる言葉です。
「几帳面」と「潔癖症」の違い
「几帳面」は「真面目で常に一定のペースを崩さず丁寧に行動する性格」という意味です。
「潔癖症」は「わずかな汚れや不潔さを嫌う病的な症状」「日常的に過度にキレイ好きな性格、不正を嫌う性格」という意味です。
「几帳面」の例文
・『彼は几帳面で毎日同じ時刻の電車に乗る』
・『部長は几帳面なので、メールにすぐに返信しないと催促してくる』
・『先輩は几帳面で、机の引き出しの中がきっちり仕切られている』
・『彼女は几帳面で、約束の時間の10分前には必ず着いている』
「潔癖症」の例文
・『彼女は潔癖症で外出ができずに治療を受けている』
・『彼は異様なほど潔癖症で、常に除菌シートを持ち歩いている』
・『昔から潔癖症で男女交際ができない』
・『部長は潔癖症で社長とケンカしてクビになった』
まとめ
今回は「几帳面」と「潔癖症」について紹介しました。
「几帳面」は「真面目で丁寧な性格」、「潔癖症」は「汚れを嫌う症状」「キレイ好きすぎる性格」と覚えておきましょう。