「提訴」と「告訴」の違いとは?分かりやすく解釈

「提訴」と「告訴」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「提訴」「告訴」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「提訴」とは?

「提訴」とは?

「提訴」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「提訴」は、「ていそ」と読みます。

「提訴」「裁判所などに訴え出ること。

訴訟を起こすこと」
という意味があります。

ちなみに「訴訟(そしょう)」には、「訴え出ること。

裁判を申し立てること」
という意味があります。

紛争や利害の対立が起こった時に、法律的に解決するために、民事訴訟や刑事訴訟を起こすとき、「提訴」という言葉を使うことができます。

例えば、離婚をする夫婦がいる時に、財産分与などでもめるかもしれません。

二人で話し合いをしても埒が明かないと感じた時、裁判を起こして争うことを選ぶ場合があります。

このような時、夫婦のどちらかが、「提訴」をして、離婚裁判が始まることになります。

この場面は、「妻が裁判所に提訴して、離婚裁判が始まることになる」などという文章を作ることができます。

「告訴」とは?

「告訴」とは?

「告訴」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「告訴」「こくそ」と読みます。

「告訴」は、「犯罪の被害者、及びそれに準じるものが、捜査機関に犯罪事実を申告して、犯人の追訴を求めること」という意味があります。

「告訴」は事件に遭った被害者が、加害者を捕まえてほしい時や、処罰してほしいと感じた場合にするものです。

「告訴」をする先として、検察や警察などがあります。

「告訴」をできる人は、被害者や、被害者の代理人、被害者の親族などになります。

例えば、芸能人が、SNS等を通じて、誰かから誹謗中傷を受けることがあります。

単なる誹謗中傷ではなく、内容が悪質だったり、名誉棄損だと感じた場合は、警察などに「告訴」をし、逮捕するよう働きかけることになります。

このような場面は、「芸能人が誹謗中傷した人物を告訴する」という文章にできます。

「提訴」と「告訴」の違い

「提訴」と「告訴」の違い

「提訴」「告訴」の違いを、分かりやすく解説します。

「提訴」「裁判所などに訴え出ること。

訴訟を起こすこと」
という意味があります。

一方で、「告訴」は、「犯罪の被害者、及びそれに準じるものが、捜査機関に犯罪事実を申告して、犯人の追訴を求めること」という意味があります。

「提訴」「告訴」も訴えることを意味するという共通点があります。

ただし、「提訴」は、揉め事などを調整するため、裁判所に訴えることを意味するのに対して、「告訴」は、犯罪の被害者が、警察や検察などに処罰を求めて訴えることを意味するという違いがあります。

このように事件に巻き込まれた被害者がするのが「告訴」なのに対して、遺産相続などでもめている人が、裁判所に訴えるのが「提訴」となります。

まとめ

まとめ

「提訴」「告訴」の違いについて見てきました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。