「誹謗中傷」と「批判意見」の言葉の意味と違いをご存知でしょうか。
ここでは、それぞれの言葉の意味と、違いを丁寧に説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「誹謗中傷」の意味や使い方
「誹謗中傷」の「誹謗」とは人の悪口を言うことです。
そして「中傷」とは根拠のない悪口を言って、人の名誉を傷つけるという意味になります。
つまり「誹謗中傷」とは根拠のない人の悪口を言って、その相手の名誉や心を傷つけるという行動のことを言います。
この言葉には悪い意味しかありませんので使い方には気をつけるようにしましょう。
「私は長年、あの人たちからの誹謗中傷に苦しんでいました」「彼のような素晴らしい人を、誹謗中傷するなんてどうかしている」などと使います。
「批判意見」の意味や使い方
「批判意見」とは物事がどうであるか、評価、判定したり、間違っている点、悪い点などを指摘するなど、その人の持っている考えのことを言います。
つまり主観的な発言になることもありますので、必ずしもその内容が正しいかどうかと言いますとそれは別問題ということでもあります。
「君からの批判意見は、心に留めておく」「彼女は、批判意見は受け付けないタイプだ」などと使います。
「誹謗中傷」と「批判意見」の違い
「誹謗中傷」と「批判意見」、それぞれの言葉の意味を説明しました。
似たような印象を受ける言葉ですが、意味はまったく違うものです。
まず「誹謗中傷」とは、相手の名誉を傷つけるような、根拠のない悪口という意味です。
つまり発言内容にいいところは一つもなく、むしろ適当で悪いことを自分勝手に言っているというニュアンスになります。
一方で「批判意見」です。
これは物事に対しての評価、判定、間違っている点の指摘という意味です。
発言する人に主観ですので必ずしもそれが正しいというわけではありませんし、場合によっては厳しい言い方となり悪口のように聞こえることもあります。
ですが意味としては悪口ではありません。
それが「誹謗中傷」との大きな違いとなります。
「誹謗中傷」を使った例文と意味を解釈
「誹謗中傷」を使った例文と意味を見ていきましょう。
例文1
「あなたがこれ以上、誹謗中傷するならば訴えます」
「誹謗中傷」とは根拠のない悪口を言って相手の名誉を傷つけることです。
例文のように、相手から訴えられる行為と言えるでしょう。
例文2
「彼は一部の人による誹謗中傷に耐えきれず退職した」
「誹謗中傷」とはたんなる悪口ではなく、根拠のない悪口のことで悪質なものです。
例文は、悪質な悪口に耐えきれず仕事を辞めたと言っているのです。
「批判意見」を使った例文と意味を解釈
「批判意見」を使った例文と意味を見ていきましょう。
例文1
「あなたは批判意見のつもりかもしれないが、彼を誹謗中傷しているようにしか聞こえない」
「批判意見」とは、相手を評価したり、間違った点を指摘するような発言のことを言います。
例文は、あなたの発言は、評価、指摘というよりは、根拠のない悪口にしか聞こえないと言っているのです。
まとめ
いかがでしたか。
「誹謗中傷」と「批判意見」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
似たような印象がある言葉ですが、違いを正しく理解して使い分けてください。