「屹然」と「毅然」の違いとは?分かりやすく解釈

「屹然」と「毅然」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「屹然」「毅然」の違いを分かりやすく説明していきます。

「屹然」とは?

「屹然」とは?

「屹然」は、ただ一つの物が高くそびえたっている様を意味し、いわゆる孤立している様子です。

その為、「屹然」には、良い意味においては、独立しており、人に絶対に屈しないことであるという意味があります。

その為、「屹然とした態度」とは孤立しているが堂々としており、自分という物を持っているとも言えますが、反面に、孤立するだけの性格を持っており、問題児であるとも言い切れるのです。

「毅然」とは?

「毅然」とは?

「毅然」は、態度がはっきりしており、自分という物を貫くという考えを強く持っている人です。

その上で、「毅然」は、堂々としていて自分という物をしっかり持っていますが、孤立しているかどうかは分かりません。

「屹然」は、残念ながら、態度の問題なのか、近寄りがたい雰囲気なのかは分からないのですが、人が近寄りませんが、「毅然」は別に周囲の人が避けたり、孤立させようとまではしません。

「屹然」と「毅然」の違い

「屹然」と「毅然」の違い

「屹然」「毅然」の違いは、孤立してしまうか、孤立せず、自分という物をしっかりと持ち、堂々としていられるかです。

「屹然」は、残念ですが、自分という物をしっかり持って堂々としていようと性格が災いしたのでしょうか、孤立してしまっていてボッチです。

ですが、「毅然」は、堂々としているのですが、人格者であるが故、周囲の皆さんは、避けません。

よって両者の違いは人が避けるか否かです。

「屹然」の例文

「屹然」の例文

・『屹然とした態度が過ぎたが故、周囲から孤立してしまった』
この例は、自覚があり、自分の態度があまりに周囲の方々に対して孤立をするような態度だったという自覚を持っています。

「屹然」は、いわば、孤立する自己主張をすることなので、この例はまさに孤立した自己主張をした例です。

「毅然」の例文

「毅然」の例文

・『上司に対し毅然とした態度で接する』
この例は、上司に対して堂々と接することで自分の考え方を正直に述べていると言ってよいでしょう。

なお、これはあくまで上司に話している側が、「毅然」と呼んで自分の考えを述べて堂々としているだけで、上司がその様子を見て、「毅然」であるか「屹然」とするかは分かりません。

まとめ

まとめ

「屹然」「毅然」については、孤立した自己を確立しているか、孤立しない人格を備えた事故を確立しているかであると言えます。

例えば両者の言葉は、態度という言葉で表現すると違いが露骨に表れます。

「屹然とした態度」は、自己主張が強すぎて孤立する態度で、「毅然」は、人格者であり、自己主張をする場合においても言い方という物を心得ているが故、孤立していません。

逆を返せば、両者は紙一重で、周囲から人が離れていけば、「屹然」となり、周囲の人が自分を遠ざけないのであれば、「毅然」となり、周囲の人から支持されている自己を確立した人という扱いになるのです。