この記事では、「下記の通り」と「以下の通り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「下記の通り」とは?
「下記の通り」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「下記の通り」は「かきのとおり」と読みます。
「下記」には「ある記事や文章の後に書き記すこと。
またその文章」という意味があります。
また「通り」には「同じ状態、同じ方法であること」という意味があります。
そのため、「下記の通り」には、「ある記事や文章の後に書き記された文章と、同じである」という意味があります。
例えば、学校の先生が、遠足についてのお知らせの文章を書くとき、遠足の行き先や意義などの文章の後に、遠足の持ち物について書くかもしれません。
この時、まとまった文章の後に、数行開けて「遠足の持ち物については、下記の通りとなります」などと記載し、その下に、遠足の持ち物について、箇条書きをしたりします。
こうすることで、文章が見やすくなるため、一般的に概要と、必要事項を同じ書類に書く場合、このような方法を取ることがあります。
「以下の通り」とは?
「以下の通り」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「以下の通り」は「いかのとおり」と読みます。
「以下の通り」は「これより下に書いた通り」という意味があります。
ある文章があり、「以下の通り」と記した場合、それより下の部分に書いた内容の通りであるという意味があります。
例えば、あるプロジェクトについて、目的や概要などを書かれた文章があり、最後に「スケジュールは以下の通りです」と書かれている場合は、プロジェクトのスケジュールがそれ以後に書かれているということが分かります。
「回答は以下の通り」「以下の通り、進めていきます」などという言い回しを使います。
「下記の通り」と「以下の通り」の違い
「下記の通り」と「以下の通り」の違いを、分かりやすく解説します。
「下記の通り」には、「文章の後に書き記された、必要事項など」を意味します。
一方の「以下の通り」は「これより下に書いた通り」という意味があります。
どちらも書類に記載する文章になり、文章に区切りを設けて、違う事柄を説明することを示唆する言葉になります。
ただし「下記の通り」という言葉を使う場合は、空欄を設けてから、違う内容を記すという決まりがありますが、「以下の通り」には、そのような決まりがありません。
特に、文章と文章の間に空欄を設ける必要がなく、同じ文章の流れのまま、「以下の通り」という言葉をできるという違いがあります。
このように、「下記の通り」は「空欄」「段落分け」の必要があるのに対して、「以下の通り」には、そのような必要がないという違いがあります。
まとめ
「下記の通り」と「以下の通り」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、意味はほとんど同じですが、使用方法のルールに違いがありました。
ビジネスシーンなどではきちんと使い分ける必要があるため注意が必要です。