「何度」と「幾度」の違いとは?分かりやすく解釈

「何度」と「幾度」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「何度」「幾度」の違いを分かりやすく説明していきます。

「何度」とは?

「何度」とは?

「何度」には2つの意味があります。

ひとつは、どれくらいの回数、何回です。

何回が指す回数は、どれくらいか定義されていません。

縄跳びの練習で考えてみます。

二重飛びをできるようになりたいと考えて練習をしています。

1回目、縄跳びをまわして飛ぼうとしました。

しかし、できません。

2回目、縄跳びをまわして飛ぼうとしましたが、またできません。

3回目、またできませんでした。

4回目、これもできませんでした。

このようすは、「何度も挑戦する」と表現することができます。

好きな音楽は1回でも、2回でも、3回でも頭の中で流れることがあります。

これは「何度も頭の中で曲が流れる」と表現できます。

もう一つの意味は、温度や角度などがいかほどかです。

「気温は何度ですか」といった使い方をします。

この場合、質問をしている人は気温がわかっていません。

はっきりしていない温度や角度などをさす言葉です。

「何度」の使い方

どれくらいという意味で使用をします。

回数、温度、湿度、角度などについていいます。

どれくらいの回数という意味では、質問で使用をします。

「何度かき混ぜればいいですか」などです。

「幾度」とは?

「幾度」とは?

どれくらいの回数、何回という意味です。

何回が指す回数は、どれくらいか定義されていません。

面白い本は、1回でも、2回でも、3回でも読みたくなります。

1回読んで終わりではなく、2回でも、3回でも、4回でも読むことを「幾度も読む」といいます。

ある人に用事があって声をかけました。

しかし、この人は何かに集中しているようで、声が聞こえていないようです。

そこで、もう一度声をかけました。

これでも気がついてくれません。

そのため、3回目の声をかけました。

このさまは「何度も声をかける」と表現できます。

「幾度」の使い方

どれくらいの回数という意味で使用をします。

「いくども」の形で使用をすると、たびたびという意味になります。

繰り返し行うさまを表します。

「何度」と「幾度」の違い

「何度」と「幾度」の違い

どちらの言葉も、どれくらいの回数、何回という意味を持っており同じです。

「何度読んでも面白い」「幾度読んでも面白い」と同じ使い方ができます。

「何度」には、温度は角度などがいかほどかという意味もありますが、この意味は「幾度」にはありません。

「何度」の例文

「何度」の例文

・『何度も同じことを言わせないで』
・『何度も優勝している』
・『何度かお宅を訪問したのですが』
・『何度でも訪れたい』

「幾度」の例文

「幾度」の例文

・『結果がでるまで幾度も働きかける』
・『幾度も対話の機会を設けた』
・『幾度聞いてもこの音楽は飽きない』
・『幾度も同じことを言う』

まとめ

まとめ

2つの言葉の意味は同じです。

「何度読んでも面白い」「幾度読んでも面白い」のように、どちらかの言葉で置き換えられることがあります。

「何度」には、温度などがいかほどかという意味もあり、この点が「幾度」とは異なります。