「当日」と「本日」はどちらも特定の日のことを表す際に使用する言葉ですが、意味合いが異なるため区別して使用する必要があります。
この記事では、「当日」と「本日」の違いを分かりやすく説明していきます。
「当日」とは?
「当日」は「とうじつ」と読む言葉で、「何か特定の出来事がある日」や「特定の出来事が起こった日」を意味します。
具体的には、「未来」もしくは「過去」における特定の日や指定された日のことを端的に表現する際に使用します。
「本日」とは?
「本日」は「ほんじつ」と読む言葉で、「今日(きょう)」や「今現在のこの日」といった意味を持っています。
特に「今日」のフォーマルな表現方法として普及し、イベント時における挨拶やビジネス分野などで多用されています。
「当日」と「本日」の違い
「当日」と「本日」は表記も読み方も似ていますが、それぞれが持つ意味合いや使用する状況に違いがあります。
「当日」は「特定の物事が起こる日」や「特定の物事が起こった日」のことを指し、上記に該当する日を端的に示す際に使用します。
一方、「本日」は過去でも未来でもない「今過ごしているこの日」、「今日」のことを指し、「今日」の改まった表現方法としても用いられています。
「当日」の例文
「当日」は「未来もしくは過去における特定の日」を表す際に使用します。
「当日は」や「当日に」などの使われ方があるほか、特定の行事やイベントの名称を直前に配置して「~当日」と記すこともあります。
・『当日は何卒よろしくお願い申し上げます』
・『スケジュールの詳細は当日にお知らせします』
・『選挙日当日は用事があって投票に行けないので、不在者投票で投票するつもりだ』
・『イベント当日はあいにくの雨だったが、予想以上に多くの人が参加し、大盛況のうちに終わった』
「本日」の例文
「本日」は「今のこの日」を示すほか「今日」の丁寧な言い方としても知られており、フォーマルな場面や文書において使用されることが多い言葉です。
「本日は」や「本日の」、「本日をもって」などの用法があるほか、マイクテストなどの際に使われる「本日は晴天なり」やスピーチなどで耳にする「本日はお日柄も良く」といったフレーズも有名です。
・『本日はお越しいただき誠にありがとうございます』
・『本日に初日を迎える予定だった舞台が感染症拡大防止のため延期されることになった』
・『昨年春にオープンした当店ですが、諸事情により本日をもって閉店する運びとなりました』
・『本日はお日柄もよく、新郎新婦ならびにご両親、ご親族の皆様、誠におめでとうございます』
まとめ
「当日」と「本日」は表記や読み方が似ていることから混同しがちですが、詳細な意味や使用するシチュエーションに違いがあることが分かります。
両者の正しい意味や使い方を学んで、適切に使い分けられるようになりましょう。
ぜひ言葉の豆知識として参考にしてください。