「読了」と「読破」の違いとは?分かりやすく解釈

「読了」と「読破」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「読了」「読破」の違いを分かりやすく説明していきます。

「読了」とは?

「読了」とは?

「読了」とは本や書物に目を通し、一通り読み終えたことです。

それがどのような本なのかは関係なく、子供向けの絵本でも、専門的な学術書でも、娯楽目的の漫画本であっても、それを読み終えれば「読了」と言います。

長さに関しても同様で、数ページ十数ページの小冊子でも、千ページ以上ある大冊でも「読了」ということに変わりありません。

読み終えたことを意味する言葉はいくつかありますが、単純に読み終えたというだけで、何を読んだかなどの使われる場面に制限がなかったり、特別なニュアンスを含まない言葉は、この「読了」だけです。

余計な含みを持たせずに、ただ単純に本や冊子のような書物を読み終えたことを意味し、それだけに広い場面で使える言葉が「読了」と言うことができます。

「読破」とは?

「読破」とは?

「読破」とは難しい書物を読み終えたことを指す言葉です。

小冊子のような気楽に読めるものに対しては使われず、読み切る事が難しいものにだけ使われます。

難しいかどうかは、書いてある内容が難解だったり、単純にページ数が多いというのが条件です。

難しい内容というのは、専門性が高かったり学術的なものとは限らず、自分が普段使っていない言語で文章の理解に苦労するものも含まれます。

内容が難解ではなく、一冊当たりのページ数も多くない子供向けの漫画本でも、発行されている巻数が多くて総ページ数が多い作品であれば、その全巻を一冊残らず読み終えたことを「読破」と言えるでしょう。

難しさが内容によるものなのか、それともページ数なのかは別にして、読むことが難しい本や書物を読み終えたことが「読破」です。

「読了」と「読破」の違い

「読了」と「読破」の違い

「読了」「読破」の違いを、分かりやすく解説します。

書物を読み終えたことが「読了」で、読むのが難しい書物を読み終えたことが「読破」です。

「読了」は読み終えた物がどんな本や冊子でも問題なく使えますが、「読破」は内容が難解か、ページ数が多いせいで読み終えることが難しい物でないと使えません。

また「読了」にはニュアンス的な含みが一切ありませんが、「読破」は読み終えることに苦労したというニュアンスを含ませている言葉です。

そのため言葉として使われる場面も、「読了」は単純に読み終えたと言う意味だけで他に含みがない時に使われ、「読破」は読むのが難しい本を読み終えてやったというニュアンスで使われます。

まとめ

まとめ

本というものは一通り読むだけでも苦労するものも少なからずありますが、読み終えるまでに苦労した本は、読み終えたなら「読破」と言うことができます。

しかしそういった難しい本でも、読むのに苦労すると思わせたくない場合には、読み終えたという意味が共通していて、その上で一切の含みがなく使える「読了」を使うと、単純に読み終えたという意味だと伝えられるでしょう。