「偶然」と「蓋然」の違いとは?分かりやすく解釈

「偶然」と「蓋然」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「偶然」「蓋然」の違いを分かりやすく説明していきます。

「偶然」とは?

「偶然」とは?

思いがけないこと、予想や計画ができなかった出来事という意味で、因果関係がはっきりせず起きた出来事のことも指します。

「偶然友人にあった」という例がわかりやすく、事前の打ち合わせをすることなく友人に会うという思いがけないことを指しています。

「ほしい品物が偶然近くのコンビニにあった」という例では一般的にコンビニの入荷予定や品揃えは基本的に頭に入っていないので、新製品であれば偶然ということはできます。

「偶然バスが来たので乗った」という使い方では前もって時間を調べずにバスに乗ったということであり、臨時バスという可能性は低いと言えます。

本数の非常に多い山手線のような鉄道ではあまり「偶然電車が来た」とは言わないでしょう。

偶然という言葉は一定の確率の低さ、運の要素が含まれていると言え、まぐれと思われる素晴らしい結果を出したときなど謙遜も含めて偶然ということもあります。

「蓋然」とは?

「蓋然」とは?

がいぜんと読み、多分そうであろうと考えられること。

ある程度確実であることという意味で、必然が対義語になっています。

「大雪で電車が遅れるのは蓋然的である」「このメンバーで試合に勝つのは蓋然的だ」などの使い方があり、確実に近いものであればある程度使えます。

確実、ほぼ確実、確定的などと言った言葉があるため、あまり幅広くは使われておらず、字面の難しさも使用されるケースが低くなっている要因と言えます。

単純な予測ではなく一定の裏付けがあったほうがより蓋然という言葉がふさわしいと言え、競馬などでは蓋然という言葉はなかなか使えないものと言えます。

ただし予想の技量が高いとギャンブルの予想で蓋然という言葉が使えるとも言えます。

駅ができたので近くに店ができるのは蓋然というあたりがそれほど技量がなくても蓋然という言葉が使える例と言えるでしょう。

「偶然」と「蓋然」の違い

「偶然」と「蓋然」の違い

「偶然」「蓋然」の違いを、分かりやすく解説します。

思いがけないこと、予想や計画ができなかった出来事という意味が偶然、多分そうであろうと考えられ、ある程度確実であることという意味が蓋然となっており、どちらも一定の確率で数値化できなくはありません。

偶然は1%以下から90%程度までの広い範囲、蓋然は少なくとも60%から99%以上までと言えますが、100%を蓋然とまでは言えないでしょう。

偶然友人にあったという使い方があり、ここで友人に会うのは蓋然という使い方が近いですが、蓋然は友人の行動から会えることがある程度予測がついているケースになります。

まとめ

まとめ

偶然は運が良いという意味合い、確率に左右されるものという意味合いで使われる言葉ですが蓋然は一定の裏付けがある言葉です。

ただし蓋然は言葉としてやや使いにくいものがあり、確実や確定的、おそらくそうなるなど類語が多いことも使いにくさとしてあげられます。