「帳尻」と「辻褄」の違いとは?分かりやすく解釈

「帳尻」と「辻褄」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「帳尻」「辻褄」の違いを分かりやすく説明していきます。

「帳尻」とは?

「帳尻」とは?

「帳尻」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「帳尻」「ちょうじり」と読みます。

「帳尻」は、「帳簿の記載の最後のところ。

また収支の最終的計算」
という意味があります。

「帳尻」は、「帳尻が合う」、また「帳尻を合わせる」という定型句で使うことが多い言葉になります。

「帳尻が合う」には「収入と支出が合致する」という意味があります。

例えば、商売をしていて、収入と支出に折り合いがついたと感じたら、「決算の帳尻があった」などとつぶやくかもしれません。

また「帳尻が合う」には「物事のつじつまが合う」という意味があります。

例えば、転んでけがをしたけれど、病院で、恋人となる人に出会った場合は、不幸と幸福のバランスがとれていると考えられるため、「けがはしたけれど、恋人と出会えたので、帳尻が合った」などという文章にできます。

また、最終的につじつまを合わせようとするとき、「帳尻を合わせる」という言葉を使います。

午前中は仕事に集中できなかった分、午後に集中して頑張る時、「午後に頑張って、仕事の帳尻を合わせる」という文章にできます。

「辻褄」とは?

「辻褄」とは?

「辻褄」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「辻褄」「つじつま」と読みます。

「辻褄」は、「合うべきところがきちんと合う、物事の道理」という意味があります。

ちなみに「辻褄」「辻」は、「裁縫で、縫い目が十文字に合う場所」を指し、「褄」は、「着物の裾の左右が合うところ」を指します。

「辻褄」「辻褄が合う」という定型句で使うことが多くなります。

「辻褄が合う」には、「筋道がよく通る。

理屈が合う」
という意味があります。

誰かの話を聞いた時に、筋道が通っていると感じた場合は、「辻褄が合った話」と言うことができます。

一方で、浮気を疑われた夫が、身の潔白を示そうと、いろいろ話をしたものの、所々で筋道が通っていないと感じられる場合は、「夫の話は、辻褄が合わない」と表現することができます。

「帳尻」と「辻褄」の違い

「帳尻」と「辻褄」の違い

「帳尻」「辻褄」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらも、「帳尻が合う」「辻褄が合う」という定型句で使われることが多い言葉になります。

「帳尻が合う」には、「物事の辻褄が合う」という意味があります。

一方で「辻褄が合う」には、「筋道がよく通る。

理屈が合う」
という意味があります。

この意味では、2つの言葉はほとんど同じ意味を持ちます。

ただし、「帳尻が合う」には「収入と支出が合致する」という意味があるという違いがあります。

また、そもそも「帳尻」は、「帳簿の記載の最後のところ」を意味し、「辻褄」「物事の道理」という意味があり、「帳尻」「辻褄」だけで見れば、まるで違う意味がある言葉になります。

まとめ

まとめ

「帳尻」「辻褄」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、意味が重なる部分と、まるで意味が違う部分がありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。