あなたの出身地には、特有な話し方、言葉はありますか。
今まで当たり前に使っていた言葉が標準語ではないと気づいたとき、何がどう違うのか気になるでしょう。
それは「訛り」が入っていたからでしょうか、それとも「イントネーション」が違っていたからでしょうか。
この記事では、「訛り」と「イントネーション」の違いを分かりやすく説明していきます。
「訛り」とは?
標準語、共通語とは異なる、ある地方に特有の言い方や発音です。
「イントネーション」とは?
話し言葉で、話の内容や話し手の感情の動きによって現れる声の上がり下がりです。
もともとは英語で「intonation」という綴りです。
日本語では、文音調、抑揚、語調と言います。
「訛り」と「イントネーション」の違い
「訛り」と「イントネーション」の違いを、分かりやすく解説します。
「訛り」と「イントネーション」は、言葉の抑揚を意味しますが、「訛り」の方は標準語と異なっていること、そうなった理由も含んでいます。
「訛り」は地方特有の言語であることを意味し、抑揚の違いだけではなく、標準語とは違う話し方や語尾なども「訛り」です。
「イントネーション」は言葉の抑揚という意味だけです。
そのため、地方特有というわけではなく、標準語と抑揚が違うという否定の意味もありません。
「訛り」の例文
「訛り」の例文を紹介していきます。
・『私は標準語を話しているつもりでしたが、どうやら訛りがあったようです。』
ほとんど標準語のつもりでいても、正式な発音とは違い、驚くこともあるでしょう。
・『あなたの地方の訛りはとても可愛いですね。』
違う地方に行くと「訛り」を恥ずかしく思うかもしれませんが、その人の個性になり愛されます。
・『彼は語尾に「だがね」と付けていて、未だに訛りがあります。』
「訛り」は抑揚だけではなく、語尾につける地域の言葉も含みます。
「イントネーション」の例文
「イントネーション」の例文を紹介していきます。
・『私はありがとうという言葉のイントネーションを間違えていました。』
関東と関西では「イントネーション」が違います。
関西では、ありがとうの語尾の音が上がります。
この例文は、言葉に「訛り」が入っていました、と言い換えられます。
・『あなたのバナナのイントネーションはアメリカ人みたいですね。』
同じ言葉でも「イントネーション」を意識すれば、英語になります。
・『彼女は緊張すると、イントネーションがおかしくなってしまいます。』
「イントネーション」は地方特有が理由ではないときにも使います。
まとめ
「訛り」と「イントネーション」は言語の抑揚という意味では同じですが、「訛り」の方が地方特有の標準語とは異なった言葉、という意味が含まれています。
また、抑揚以外にも地方だけの言葉や語尾なども「訛り」に入ります。
方言によって違ってしまった「イントネーション」は「訛り」と言うことも可能です。
無知な故の「イントネーション」の違いは早めに直した方がいいですが、「訛り」がある人は無理に直す必要はありません。
人と違うことを過度に恥ずかしがらないようにしましょう。