この記事では、「経歴」と「業歴」の違いを分かりやすく説明していきます。
「経歴」とは?
「経歴」とはその人がどのような学業や職業を経験してきたかの履歴です。
どういった学校に入学したり卒業したか、その後どういった職場に入りどのような立場になったかが「経歴」になります。
単純にどういった職業をしてきたかというだけではなく、そういった仕事をする前に何をしていたかも含めた情報が「経歴」です。
今まで経験してきた職業や肩書はすべて「経歴」に含まれるので、当然転職したことで勤めている会社が変わって、仕事の分野や業界すら全く別のしたとしても、それらはすべてその人の「経歴」になります。
「経歴」は基本的に人に対して使われる言葉ですが、人以外の物や動物にも使われることもあるでしょう。
しかしその場合で使われる「経歴」は、いままでどういった場所にあったのかや、どういった事情でここに来る事になったかという意味で使われるので、仕事の経験履歴という意味で人に使われる「経歴」とは、同じ文字と読みではありますが意味は異なります。
「業歴」とは?
「業歴」とはどのような商売や事業をしてきたかという履歴を指します。
人に対して使われる言葉というよりは、お店や会社のような企業に対して、何年の歴史がある企業かを言い表したり、どのような事業展開をしてきたかを説明する時に使われる言葉です。
歴史の長さに使われる時には「業歴」何年という風に使われます。
事業展開の説明に使われる場合には、何年何月にどのような事業を開始したという日付自体を「業歴」と呼び、それを表にしたり具体的な文章にするでしょう。
創立当初から手掛けてきた事業とは別の事業を始めたことだけを「業歴」として扱い説明する企業もありますが、同じ業界の事業を続けていたけれど、新しい技術を取り入れたことも新しい「業歴」として扱う企業もあります。
そのため複雑そうな「業歴」を持つからと言って、様々な事業を手掛けているとは限りません。
「経歴」と「業歴」の違い
「経歴」と「業歴」の違いを、分かりやすく解説します。
「経歴」はその人がどのような職業や肩書を経験してきたかの履歴で、「業歴」は主に会社がどのような商売や事業を手掛けてきたかの歴史です。
「経歴」は基本的には人の活動履歴に対して使われる言葉ですが、「業歴」は会社の活動履歴に対して使われます。
また「経歴」では学業などの仕事として行っていない、直接業務とは関係ない経験も含まれていますが、「業歴」は事業の履歴なので、業務に関わるものしか「業歴」に含まれません。
まとめ
「経歴」はその人が今まで積み重ねてきた経験の歴史で、「業歴」はその企業が積み重ねてきた事業の歴史と考えれば、使われている漢字から、言葉の意味と何に対して使われるかが理解しやすくなるでしょう。
企業に対して「経歴」と言ったり、逆に人に対して「業歴」と言うのは、意味は伝わっても一般的ではない使われ方なので、しないように気をつけるべきです。