この記事では、「近づく」と「近寄る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「近づく」とは?
「近づく」は「近付く」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「あるものが目的の場所のそばに移動していくこと」という意味で、生き物や物体が移動してある場所のそばまでやって来ることです。
2つ目は「あるものごとを行う時期が迫ってくること」という意味で、時間が流れてある期限にもうすぐ達する状態のことです。
3つ目は「ある人と目的を持って親密になろうと行動する」という意味で、何らかの意図があってある人と積極的に親しくなろうとふるまうことです。
4つ目は「目指すものに近い状態になる」という意味で、目標とするものに似てくることです。
上記に共通するのは「あるものの側に移動する」という意味です。
「近づく」の使い方
「近づく」は「あるものが目的の場所のそばに移動していくこと」「あるものごとを行う時期が迫ってくること」と「ある人と目的を持って親密になろうと行動する」「目指すものに近い状態になる」という意味で使われます。
動詞として「近づく・近づいた」と使われたり、副詞として「近づいて声をかける」などと使われたり、名詞として「お近づきのしるし」などと使われたりします。
基本的に、人や物、時間などが移動して目指す物の側までやって来ることに使われる言葉です。
「近寄る」とは?
「近寄る」は「ちかよる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あるものの側まで行く」という意味で、自らの意志によりある物の側まで行くことです。
2つ目は「親しくなる様にする」という意味で、自分から仲良くなりたいと思い、相手に働きかけることです。
3つ目は「かかわりを持とうとする」という意味で、何らかの恩恵を求めてつながりを持とうと働きかけることです。
上記に共通するのは「自らの意志で側に行く」という意味です。
「近寄る」の使い方
「近寄る」は「あるものの側まで行く」「親しくなる様にする」「かかわりを持とうとする」という意味で使われます。
動詞として「近寄る・近寄った」「近寄りがたい」などと使われたり、副詞として「近寄って見る」などと使われたりします。
基本的に、人や動物が、意志を持って目指す場所の側まで移動することに使われる言葉です。
「近づく」と「近寄る」の違い
「近づく」は「人や物、時間などが移動して目指す物の側までやって来ること」という意味です。
「近寄る」は「人や動物が、意志を持って目指す場所の側まで移動すること」という意味です。
「近づく」の例文
・『飛行機が札幌空港に近づく』
・『プレゼンテーションの本番が近づいて緊張する』
・『財産目当てに資産家に近づく』
・『いつもの間にか芸風が師匠に近づく』
「近寄る」の例文
・『絵をもっと良く見ようとして近寄る』
・『写真に入りきらないのでもっと近寄って下さい』
・『ダウンタウンには近寄らない方がいい』
・『あのグループには近寄るな』
まとめ
今回は「近づく」と「近寄る」について紹介しました。
「近づく」は「移動して側まで来る」、「近寄る」は「自らの意志で移動して側まで来る」と覚えておきましょう。