この記事では、「身も蓋もない」と「元も子もない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「身も蓋もない」とは?
「身も蓋もない」の意味と使い方について紹介します。
意味
「身も蓋もない」は「みもふたもない」と読み、以下の2つの意味があります。
1つ目は「あまりにあからさまでたしなみがないこと」という意味です。
ものごとをあまりに直接的に表現してしまい、情緒や気配りなどが感じられないことを表します。
2つ目は「気を遣って欲しいという意思表示」という意味です。
相手に対して「言い過ぎだよ」とやんわり伝えることを表します。
使い方
「身も蓋もない」の由来は、「容器に入れる物もなければ蓋もない」という意味から来ています。
蓋はおろか中身もなということで、「お話にならない」「何も始まらない」「得るものがない」という意味から、「それではどうしようもない」という意味で使われる様になりました。
「元も子もない」とは?
「元も子もない」の意味と使い方について紹介します。
意味
「元も子もない」の意味は「利益も元手もなくすこと」です。
結局全てを失くしてしまうことを言います。
使い方
「元」は「元金」のことで、「子」は「利子」のことで、投資で利子を設けようと思ったのですが、失敗して利子どころか元金も失ってしまうことから来ています。
「元も子もない」は、欲を出して全てを失ってしまうという意味を含んでいることから、人へのアドバイスとして使われることもあります。
「身も蓋もない」と「元も子もない」の違い!
「身も蓋もない」は、「始めから何もないこと」が転じて「どうしようもない」という意味になった言葉です。
「元も子もない」は、「欲を出した末に失敗して、持っていたもの全てを失ってしまうこと」です。
まとめ
「身も蓋もない」と「元も子もない」は、最初の状態に違いがあります。
日常会話で使われる言葉ですので、意味を覚えていつでも使える様にしておきましょう。