「教養」と「博識」の違いとは?分かりやすく解釈

「教養」と「博識」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「教養」「博識」の違いを分かりやすく説明していきます。

「教養」とは?

「教養」とは?

「教養」とは勉強や学問などによって得られた知識であり、その知識によって育まれた品格を指す言葉です。

どのような知識でも「教養」扱いされるというものではなく、文化的な振る舞いに繋がるような知識、人格の形成に良い影響を与えるような知見が「教養」と言われます。

義務教育で行われる道徳の授業は、現代の日本人として最低限かつ初歩的な「教養」を身に着けるための授業と言えるでしょう。

また「教養」があると言われる人は、ただ知識があるだけではなく、人間性にも優れている人であり、様々な知識を持っていても人柄が粗暴で傍若無人な振る舞いをするような人は、「教養」があるとは言いません。

精神的に成長でき、品性の養成にも繋がる知識こそが「教養」です。

「博識」とは?

「博識」とは?

「博識」とは知識に富み、様々な物事を知っている人を指す言葉です。

専門的な分野に関してのみ多くの知識を有する人というよりは、様々な分野で広い知識を持っていることが重視されます。

そのため専門的な知識はほとんどなくても、多趣味で様々な情報を広く浅く持っている人も「博識」と言われるでしょう。

また「博識」と言われるための知識は、必ずしも勉学によって得られる知識だけでなく、雑学であったり最近話題になっている物事の他、ニュースのような情勢についても含まれます。

学術的な知識も豊富に持っていることは重要ですが、ジャンルが広くても学術的な知識だけ豊富な人も、学術的な知識も世間的な知識も豊富に持っている人も「博識」です。

「教養」と「博識」の違い

「教養」と「博識」の違い

「教養」「博識」の違いを、分かりやすく解説します。

人間的な成長にも繋がる知識が「教養」で、幅広いジャンルの知識をもっていることが「博識」です。

「教養」は知識の種類を指す言葉であり、「博識」は状態を指す言葉になります。

そのため「教養」は身に着けるものですが、「博識」は身に着けるものではなくなるものです。

「教養」は品位も育てる知識なので「教養」がある人は人間的にも優れていますが、「博識」はあくまで知識を持っていることだけを指すので、「博識」な人は人間性も優れているとは限りません。

「博識」は様々な物事を知っていることが条件なので、多く持っている知識の一部として「教養」も少なからず身につけている人もいますが、逆に「教養」となるような知識はほとんどもっていないものの「博識」な人もいます。

まとめ

まとめ

「博識」な人は「教養」を持ち合わせている事が多いのも事実ですが、「教養」があれば「博識」というわけではありませんし、「博識」な人なら「教養」も必ず持っているとも限りません。

「教養」は人間性にも関わる知識、「博識」は様々な知識を持っている人と、それぞれの意味を正しく理解して、知識と品位に優れていると言いたいなら「教養」、広い知識を持っていると言いたいなら「博識」と使い分けましょう。