この記事では、「義理堅い」と「人情深い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「義理堅い」とは?
「義理堅い」は「ぎりがたい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人との約束を必ず守る気質」という意味で、人と約束したことは必ず果たすべきであると自分を律していることです。
2つ目は「人から受けた恩を絶対に忘れない気質」という意味で、人から親切にされたり助けてもらったりしたことは、絶対に忘れずに、いつしか恩に報いたいと思うことです。
3つ目は「礼儀正しい気質」という意味で、相手に対して礼儀を尽くし、きちんと挨拶をしたり、目上の人を敬うことです。
4つ目は「責任感が強い気質」という意味で、自分が引き受けたことや、やるべきことを中途半端にせずに、最後までやり通すことです。
上記に共通するのは「人として守るべき正しい道を通す気質」という意味です。
「義理堅い」の使い方
「義理堅い」は「人との約束を必ず守る気質」「人から受けた恩を絶対に忘れない気質」「礼儀正しい気質」「責任感が強い気質」という意味で使われます。
形容詞として「義理堅い人」「義理堅い性格」などと使われたり、名詞として「義理堅さを感じる」などと使われます。
基本的に、人に対して礼儀を忘れない気質に使われる言葉です。
「人情深い」とは?
「人情深い」は「にんじょうぶかい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人への思いやりの気持ちがある気質」という意味で、人に対して親切にする心があることです。
2つ目は「悪いことをした人を許せる気質」という意味で、相手の事情次第では悪いことをしても許せる寛大な気持ちがあることです。
3つ目は「人の世話が苦にならない気質」という意味で、人の世話を焼いたり、人の為に気配りすることを「情けは人のためならず」と思っていることです。
上記に共通するのは「他人への思いやりがある気質」という意味です。
「人情深い」の使い方
「人情深い」は「他人への思いやりの気持ちがある気質」「悪いことをした人を許せる気質」「人の世話が苦にならない気質」という意味で使われます。
形容詞として「人情深い女将」「人情深い村」などと使われたり、名詞として「人情深さがある」などと使われます。
基本的に、他人への思いやりがあり、寛容な気質に使われる言葉です。
「義理堅い」と「人情深い」の違い
「義理堅い」は「人に対して礼儀を忘れない気質」という意味です。
「人情深い」は「他人への思いやりがあり、寛容な気質」という意味です。
「義理堅い」の例文
・『彼は義理堅いので約束したら絶対に守る』
・『義理堅い部下から毎年必ずお歳暮が届く』
・『彼は義理堅いので昔受けた恩を一生忘れない』
・『徹夜でやり遂げて納品してくるとは義理堅い会社だ』
「人情深い」の例文
・『行きつけのバーのマスターはすごく人情深い』
・『このあたりは下町で人情深い人ばかりだ』
・『人情深いご近所さんが子供を見守ってくれる』
・『彼は人情深く人が困っていると見過ごせない』
まとめ
今回は「義理堅い」と「人情深い」について紹介しました。
「義理堅い」は「礼儀を尽くす」、「人情深い」は「思いやりがある」と覚えておきましょう。