この記事では、「即席」と「即興」の違いを分かりやすく説明していきます。
「即席」の意味や使い方
「即席」の意味と使い方について紹介します。
意味
「即席」は「そくせき」と読み、意味は以下の2つです。
1つ目は「その場ですぐに何かをすること」という意味で、ものを作ったり、時間を稼ぐ為に芸をしたりすることを言います。
2つ目は「手間ひまのかからないこと」という意味で、すぐにできること、簡単にできることを言います。
使い方
「即席」は形容動詞で、「即席だ・である」と使ったり、副詞として「即席に作る」などと使います。
また、「即席ラーメン」や「即席料理」など、複合語として使われることもあります。
「即」は「ただちに」という意味があります。
「席」は「座る場所」という意味の他に「集まりなどがある場所」という意味です。
2つの漢字の組み合わせにより、「集まりなどの場でただちにする」という意味で使われています。
「即興」の意味や使い方
「即興」の意味と使い方について紹介します。
意味
「即興」は「そっきょう」と読み、意味は以下の2つです。
1つ目は「その場でわき起こる興味」という意味で、周囲の雰囲気や風景に対して不意に心を惹かれることを言います。
2つ目は「今の気持ちを表した歌や音楽などを、その場で作ること」と意味で、芸事に反映させることを言います。
使い方
「即興」は形容動詞で「即興だ・である」と使ったり、「即興で演じる」などと使われます。
特に音楽や詩歌、ダンスや演劇などの芸術分野で使われる言葉で、「事前の準備はなく、その場で作って表現すること」を表します。
最もよく使われるのが「即興演奏」で、ミュージシャンが予定をしいてない演奏をすることになった時に、その場で自分なりにアレンジしたり作曲したりして演奏することを言います。
「興」は「おもしろいこと」「楽しいこと」という意味で、「その場でする盛り上がること」という意味で使われています。
「即席」と「即興」の違い
「即席」は、「時間をかけずすぐに様々なものを作ること」です。
「即興」は、「その場の流れに乗って、音楽やパフォーマンスを作って演じること」です。
「即席」を使った例文と意味を解釈
「即席で作ったスピーチでその場をしのいだ」
イベントなどで、スケジュール通りにものごとが進まずに、時間が空いてしまいました。
集まった人たちを退屈させない為にその場でスピーチを考えてやり通したことを表しています。
「即興」を使った例文と意味を解釈
「ミュージシャン達が即興で演奏しているのを聴いてさすがプロだと思った」
たまたまライブスペースなどにミュージシャン達が集まっていて、「セッションしよう」などという流れになりました。
すぐにその場で打ち合わせもなく演奏を始めたのですごいと思ったことを表しています。
まとめ
「即席」と「即興」は、「すぐにできること」「その場で芸事を演じること」という違いがあります。
ピンチをしのぐ手段として使い方を覚えておきましょう。